貴重なクローンを失うことは何としても避けたいですね。
抗体遺伝子の可変領域をクローニングして遺伝子工学的に抗体を産生させることは可能です。
ですので、RNAを単離して保存しておくべきでしょう。
できれば抗体産生を行っていた頃の細胞からmRNA調製したいところですが、もしそれがなければ今の細胞からでもとっておくべきだと思います。
可変領域の配列を挿入することで抗体を産生させることができる発現ベクターは存在します。
ただ、私は営利団体に属していてライセンスを得た上でそのようなベクターを使用しており、アカデミアの方が使用できるようなベクターが一般に配布されているかどうかは知りません。
申し訳ありませんが、その部分については他の方の投稿を待ちたいと思います。
また、一昔前はファージ抗体を作製するキットが売られていて、マウス抗体の可変領域をファージミドにクローニングすることで、ファージ抗体を作製することができました。
今でもそのようなものがないか、調べてみるのもよいかもしれません。
最後になりますが、今お手元にある抗体産生能を失った細胞、もし可能でしたら一部をリクローニングしてみてはいかがでしょうか。
それで拾いなおせたら儲けものです。
拾え直せないことが多いことは十分承知しておりますが、打てる手はすべて打っておきましょう。
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