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抗体産生しなくなったhybridomaを回復させるための方法 トピック削除
No.2999-TOPIC - 2010/08/06 (金) 22:27:10 - お助けください
みなさまお世話になります。

現在、私どもの研究室において新規タンパク質に対する特異的なモノクローナル抗体を作製するため、マウスに目的の抗原を免疫し、タイターがあがったところでmyelomaとの細胞融合を行い、現在スクリーニングを行っております。

15クローンほど得られましたが、その中でこれだ!!というもののクローンが増殖をやめ、抗体産生が認められなくなりました。

どうしてもこのクローンをレスキューしたく思い、みなさまのお知恵をお貸しくださいませんでしょうか?宜しくお願いします。

私自身、分子生物に入ったばかりで、右も左も分かりませんが、ひとつ思ったのはそのhybridomaの抗体遺伝子をクローニングし、遺伝子工学技術でその抗体を復活させれないでしょうか?

とある細胞に、その抗体遺伝子のFab領域を遺伝子導入すれば、その細胞がその抗体を分泌するようになる、、といった技術などないのでしょうか?

どうかみなさまヒントをお願いしますn(_^_)n
 
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(無題) 削除/引用
No.2999-4 - 2010/08/16 (月) 13:48:11 - 匿名
貴重なクローンを失うことは何としても避けたいですね。

抗体遺伝子の可変領域をクローニングして遺伝子工学的に抗体を産生させることは可能です。
ですので、RNAを単離して保存しておくべきでしょう。
できれば抗体産生を行っていた頃の細胞からmRNA調製したいところですが、もしそれがなければ今の細胞からでもとっておくべきだと思います。

可変領域の配列を挿入することで抗体を産生させることができる発現ベクターは存在します。
ただ、私は営利団体に属していてライセンスを得た上でそのようなベクターを使用しており、アカデミアの方が使用できるようなベクターが一般に配布されているかどうかは知りません。
申し訳ありませんが、その部分については他の方の投稿を待ちたいと思います。

また、一昔前はファージ抗体を作製するキットが売られていて、マウス抗体の可変領域をファージミドにクローニングすることで、ファージ抗体を作製することができました。
今でもそのようなものがないか、調べてみるのもよいかもしれません。

最後になりますが、今お手元にある抗体産生能を失った細胞、もし可能でしたら一部をリクローニングしてみてはいかがでしょうか。
それで拾いなおせたら儲けものです。
拾え直せないことが多いことは十分承知しておりますが、打てる手はすべて打っておきましょう。

ご参考まで

(無題) 削除/引用
No.2999-3 - 2010/08/09 (月) 11:26:43 - mAb
ハイブリドーマが拡大培養中に抗体産生能を失う現象は頻繁に起こります。
原因として以下のことが考えられます。
1)抗体遺伝子の脱落
2)非抗体産生ハイブリドーマに埋もれる
3)ハイブリドーマ自体が不安定

1)の場合はどうしようもないのですが、2)の場合だとリクローニングすれば抗体産生細胞を救えます。
文章からは増殖自体がストップしたとのことなので、3)のもともと不安定なクローンだったのかもしれません。培養初期のストックがあれば、そのクローンをリッチな培地(FBS 20%+増殖因子等)で培養して見ることをお勧めします。
抗体遺伝子のクローニングも手ですが、組換え抗体入手までの作業量を考えるとファーストチョイスにはならないと思います。
一回の融合で15クローン程度取れたのであれば、再度免疫から融合も計画されると良いと思います。

Re<抗体産生しなくなったhybridomaを回復させるための方法 削除/引用
No.2999-2 - 2010/08/08 (日) 11:27:48 - 抗体
抗体産生が落ちたハイブリド―マをもう一度高産生にすることは難しいと思います。また、抗体遺伝子を単離して、細胞又はマウスにトランスフェクションする方法はありますが、まだまだ誰でもすぐに出来るものでもないようです。時間と資金とやる気があれば、検索されてみてはどうですか?

実験の目的がどこにあるのか、はっきり分りませんが、抗体を作ることが目的なら、もう一度作らなければならないでしょう。抗体価が最初に上がったのはIgMではありませんか?IgGが出来るのはそのあとです。

抗原にもよりますが、1回の実験で、いいハイブリド―マは2,3個取れればいいほうで、この抗体価はコントロールの1ケタ以上が望ましいです。取った後、抗体産生が落ちていくハイブリド―マは、結局は良いハイブリド―マではなかったということです。

作った抗体を使って、実験をすることが目的ならば、ウサギに免疫して、採取した抗血清をさらに目的の限局した抗原ペプチドでスクリーニングして、精製するという方法もあります。これだと、モノクローナルではありませんが、抗原抗体反応では問題ありません。

抗体産生しなくなったhybridomaを回復させるための方法 削除/引用
No.2999-1 - 2010/08/06 (金) 22:27:10 - お助けください
みなさまお世話になります。

現在、私どもの研究室において新規タンパク質に対する特異的なモノクローナル抗体を作製するため、マウスに目的の抗原を免疫し、タイターがあがったところでmyelomaとの細胞融合を行い、現在スクリーニングを行っております。

15クローンほど得られましたが、その中でこれだ!!というもののクローンが増殖をやめ、抗体産生が認められなくなりました。

どうしてもこのクローンをレスキューしたく思い、みなさまのお知恵をお貸しくださいませんでしょうか?宜しくお願いします。

私自身、分子生物に入ったばかりで、右も左も分かりませんが、ひとつ思ったのはそのhybridomaの抗体遺伝子をクローニングし、遺伝子工学技術でその抗体を復活させれないでしょうか?

とある細胞に、その抗体遺伝子のFab領域を遺伝子導入すれば、その細胞がその抗体を分泌するようになる、、といった技術などないのでしょうか?

どうかみなさまヒントをお願いしますn(_^_)n

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