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K562細胞の培養について トピック削除
No.2932-TOPIC - 2010/07/24 (土) 16:24:28 - tkypl
K562細胞株を用いて薬剤耐性実験を行っています。

ある時期を境に培養中の全てのK562がクランプして、10個程度の細胞の「ダマ」を作り、ひどい時にはそのダマの中心部の細胞は死んでしまうようになりました。細胞の培養フラスコへの接着も見られます。K562は浮遊細胞であり、本来ならフラスコへの接着や細胞間接着は少ない細胞株です。

培養条件は
培地:RPMI1640 + 10%FBS + 1%Penicillin-Streptomycin
温度: 37℃ CO2: 5%
で、以前と変化はないと考えています。

現在までに以下のことは試しています。

@長期に細胞を維持していたために細胞がおかしくなったのかと考え、新しくストックを起こしなおしたのですが、ストックした当時は正常に起きていたとのことなのですが、やはりダマを作ってしまいます。

AFBSのロットがおかしいのかと考え、2ロットのFBSでそれぞれストックを起こしなおしましたが、どちらも改善されませんでした。

B少なくとも2ヶ所からK562細胞をいただき、それぞれにノックダウンなどの実験を行っているのですが、親株を含めたすべてのK562ラインがダマになり、いただいてきた場所や実験と無関係に、K562株がおかしくなっています。

C細胞をストックする際に、通常の培地に10%DMSOを加えた培地を使用しているため、DMSOの影響の可能性も考え、起こすときに3回ほどウォッシュを行ってから培養を行いましたが、これも改善にはつながりませんでした。

Dマイコプラズマ汚染はありませんでした。

E私以外の人間がストックを起こしても同じようにダマを作ります。

F同時に培養している他の細胞株(HL-60,3T3-L1等)では、起きが悪い等あるようですが、目立った変化はみられないそうです。

以上のことから、培地や細胞の問題ではなく、操作する人間でもないことから、培養環境の問題を疑ってはいますが、他の細胞株には影響が見られない等、具体的にどこが悪いのかが思いつかず、困っています。

以前に同じようなことが起こったことがある方等いらっしゃいましたら、その時の改善策等お教えいただけるとありがたく思い、質問させていただきました。

長文で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
 
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(無題) 削除/引用
No.2932-7 - 2010/07/26 (月) 10:35:49 - tkypl
Qさん、名無しさん、ご返答ありがとうございます。

> とりあえず買って本筋の実験を再開されるのがよいと思います。
> 問題点の解決については組織培養学会培養質問箱で過去の質問を
> 検索するか、質問してみたらどうでしょう。
初めて症状が出たときに、培養中にいきなり形質が変わったということで、培養環境を改善しない限り、買いなおしても同じ症状がでる可能性が高いのではないかと考え、ためらっていました。
購入も考慮してみます。ありがとうございます。

> そうならない血清を探しましたか?
> 2ロットでなぜ良いのでしょうか?
たしかに、2ロットで十分という確証はありませんね。
ただ、あいにく2ロットしか手元にないのでこれ以上の確認は現時点ではとれない状況です。

実際の状況が分からない中でのご回答ありがとうございます。

(無題) 削除/引用
No.2932-6 - 2010/07/25 (日) 06:54:41 - 名無し
時間をかけていろいろ検討して行けば、原因は究明出来るかもしれませんが、これに時間を費やすのはいかがなものかと思うので、国内の細胞バンクで普通に購入出来る細胞ですし、とくに高額という訳でもないですから、とりあえず買って本筋の実験を再開されるのがよいと思います。

問題点の解決については組織培養学会培養質問箱で過去の質問を検索するか、質問してみたらどうでしょう。http://jtca.umin.jp/ 

(無題) 削除/引用
No.2932-5 - 2010/07/25 (日) 01:34:31 - Q
そうならない血清を探しましたか?
2ロットでなぜ良いのでしょうか?

他の研究室でうまくいっているところのシステムをそのまま導入するとかしない限り
実際見てもいないことは他人にはわかりませんよ。

ありがとうございます。 削除/引用
No.2932-4 - 2010/07/24 (土) 21:57:46 - tkypl
名無しさん、amiさん、ご回答いただきありがとうございます。

> DMSOの作用で巨核球系とかの方向に分化を起こしたのではないか

DMSOによる分化の可能性を考え、起こすときにウォッシュしてからの培養を行ったのですが、改善がみられませんでした。また、ギムザ染色は行ったのですが、特に巨核球系の傾向は見られなかったように思います。分化マーカー抗体を持っていないので、正確ではありませんが・・・。分化してしまった可能性ももう一度考えてみます。

> フラスコの底の処理方法が違うとか。メーカー変わったりしてませんか

フラスコは以前からIWAKIさんの25cm2組織培養用フラスコで同じものを使用しています。しかし、確かに浮遊細胞用ではなく、付着性細胞用表面コート処理のものです。
k562細胞がもともと接着性ではないことと、私の所属先では接着細胞の使用割合が多いことから、コート処理のもののみ使用しているのですが、フラスコのコートによって細胞の接着性が変化してしまうようなことがあるのでしょうか?
お手数でなければご回答ください。

ありがとうございます。

フラスコの 削除/引用
No.2932-3 - 2010/07/24 (土) 21:10:40 - ami
底の処理方法が違うとか。メーカー変わったりしてませんか。

(無題) 削除/引用
No.2932-2 - 2010/07/24 (土) 19:11:51 - 名無し
あくまでも一つの可能性としてですが、DMSOの作用で巨核球系とかの方向に分化を起こしたのではないかと思います。

K562細胞の培養について 削除/引用
No.2932-1 - 2010/07/24 (土) 16:24:28 - tkypl
K562細胞株を用いて薬剤耐性実験を行っています。

ある時期を境に培養中の全てのK562がクランプして、10個程度の細胞の「ダマ」を作り、ひどい時にはそのダマの中心部の細胞は死んでしまうようになりました。細胞の培養フラスコへの接着も見られます。K562は浮遊細胞であり、本来ならフラスコへの接着や細胞間接着は少ない細胞株です。

培養条件は
培地:RPMI1640 + 10%FBS + 1%Penicillin-Streptomycin
温度: 37℃ CO2: 5%
で、以前と変化はないと考えています。

現在までに以下のことは試しています。

@長期に細胞を維持していたために細胞がおかしくなったのかと考え、新しくストックを起こしなおしたのですが、ストックした当時は正常に起きていたとのことなのですが、やはりダマを作ってしまいます。

AFBSのロットがおかしいのかと考え、2ロットのFBSでそれぞれストックを起こしなおしましたが、どちらも改善されませんでした。

B少なくとも2ヶ所からK562細胞をいただき、それぞれにノックダウンなどの実験を行っているのですが、親株を含めたすべてのK562ラインがダマになり、いただいてきた場所や実験と無関係に、K562株がおかしくなっています。

C細胞をストックする際に、通常の培地に10%DMSOを加えた培地を使用しているため、DMSOの影響の可能性も考え、起こすときに3回ほどウォッシュを行ってから培養を行いましたが、これも改善にはつながりませんでした。

Dマイコプラズマ汚染はありませんでした。

E私以外の人間がストックを起こしても同じようにダマを作ります。

F同時に培養している他の細胞株(HL-60,3T3-L1等)では、起きが悪い等あるようですが、目立った変化はみられないそうです。

以上のことから、培地や細胞の問題ではなく、操作する人間でもないことから、培養環境の問題を疑ってはいますが、他の細胞株には影響が見られない等、具体的にどこが悪いのかが思いつかず、困っています。

以前に同じようなことが起こったことがある方等いらっしゃいましたら、その時の改善策等お教えいただけるとありがたく思い、質問させていただきました。

長文で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

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