私の失敗から考えると
1.取り込めなかったplasmidをPCRで増幅してしまっている。
コロニーの無い寒天の部分をつついてコロニーPCRしたらバンドがしっかり出たことがありました。ただし2.1kbのインサートが入ったTAクローニングベクターが他のインサート入りベクターより立体構造、GC比などによりPCRで増えにくいことが前提となります。これはミニプレップで解消するはずです。
2.なぜか薄めのblueコロニーに目的のインサートがある。
これはインサートが500bp以下で見られた現象で、2.1kbでは見られない可能性大ですが。フレームシフト又はストップコドンの影響>インサートのサイズの影響ではないかと思っています。
3.インサートから作られるたんぱく質に細胞毒性がある。
液体培地で培養中にインサートが抜けてしまうことがありました。理論的には寒天でもあるはずですが、寒天でこのようなトラブルに出会ったことがありません。TAクローニングはインサートの方向がランダムに決まるのでインサート内に長いパリンドロームでも無い限りこの可能性は極めて低いと思います。
可能性としては1>2>>>>3くらいと思っています。私の場合1kb位まではコロニーPCRで、2kb以上はミニプレップ&制限酵素で確かめたくなります。 |
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