> MALDI-TOFMSのような装置を使用して、検出されるタンパク質のピークの強度を比較するようなことは可能ですか?
それは定量とは言えません。
MAlDI-TOFMSでは、スポット内に含まれるすべての分子がイオン化されます。測定範囲外の分子量のものに関しても、(検出していないだけで)イオン化がされているため、それぞれのピークの強度は同じ量であっても変わることがあります。(イオン化を妨害しあうので、サンプルに含まれるきょう雑物質により同じ量であってもピーク強度が変わることは十分にありうる)ましてレーザーの照射位置によってピークの強度が変わるわけですから、信頼性はありません。この測定法は定量法にかけます。
そもそもイオン化というガスphaseリアクションはそのままでは定量に使えません。ラフな定量でよい、と主張する方もいらっしゃいますが、有意差を求めるような実験でしたら、それなりの方法を使うべきだと思います。
もしもMSを使ってということでしたらLC-MS/MSを用いてしっかりピークを分離し、標品を使ったりiTRAQを使ったりして測定することをお勧めします。 |
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