>だから、どうしてBrdUは安定性を疑うなど信じなくて、もう1つの薬剤は信じるのかという
疑問があると言っている人がいると思うのです。
BrdUだけを疑っているわけではないですよ。あえていえば、自分のBrdUの使用方法が正しいかどうかを疑っているのです。以前にも書きましたが、BrdUをIn vitroで使ったのは初めてだったので、使用方法が間違っているのではないかと考えたのです。
もう一つの薬剤に関しては、使用条件が完全に最適かどうかはわかりません。ただ、細胞死を誘導することが知られている薬剤を用いて、細胞死が実際に誘導された(細胞数が65%減少した)のですから、この薬剤が劣化しているようなことは疑っていません。
もう一つここで説明しなかった点は、この薬剤はとあるトランスジーンを持っている細胞(Tg)だけに効くことになっています。これがない細胞(Wt)には細胞死を誘導しないことになっています。私はTgとWtの両方にこの薬剤を投与し、Wtに細胞死を誘導しない(細胞数が減らない)ということをコントロールで確認しています。従いまして、この薬剤が無差別に細胞死を引き起こしているという可能性は考えていません。
繰り返しますが、私はBrdU自体に疑問を持っているのではないのです。自分自身のBrdUの使用方法に疑問を持ったのです。いつもよく使っている試薬と、初めての試薬を組み合わせて、問題が生じたら、初めて使ったほうを疑うのは自然と思いますよ。 |
|