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サンプルバッファーのpH トピック削除
No.2879-TOPIC - 2010/07/14 (水) 11:40:07 - ATG
サンプルバッファーのpHは濃縮ゲルでのサンプルの濃縮に重要だと思います。しかし、サンプルバッファーの組成を見ていますと、Tris-HCl pH6.8にグリセロールやSDSなどを混ぜて作製するプロトコールが一般的だと思います。この方法だと、pHが6.8からずれてしまうと思いました。また、注意しないと塩酸が飛んでしまってpHがすぐに上がってしまうと思います。

みなさんは、サンプルバッファーのpHについて厳密にpH6.8になるように注意していますか?全てを混合してからpHを6.8に調製した方がいいのでしょうか?疑問に思い質問させて頂きました。乱文失礼します。
 
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No.2879-7 - 2010/07/15 (木) 14:09:27 - 名無し
sample buffer のpH6.8を最終確認して電気泳動に供している人は少ないと思います。これまで、通常酸性側に大きくずれていない限り事実上問題なく泳動されてました。pH指示薬であるBPBの色で分かりますが、もしオレンジとか黄色になるようだと泳動(特にゲルへの移行)がうまくいかないので少量のTris(pH8.8~9位の濃いやつ)などで青にして下さい。青系になっていればたいてい問題ないです。
汎用されている不連続緩衝系SDS-PAGE(濃縮ゲルpH6.8と分離ゲルpH8.8で構成されるゲル)の場合はサンプルが濃縮ゲルに入るまでの間と濃縮ゲルから分離ゲルに入るまでの間の2段階で濃縮操作が行われるので、第一段階でいまいち濃縮効果が悪くてもウェルから濃縮ゲルに移行出来れば大丈夫と思います。一方、連続緩衝系のゲルの場合はウェルからゲルへの移行過程の1カ所でのみ濃縮操作が行われるのでpHのズレはあまり良くないかもしれません。市販の既製ゲルでは濃縮ゲルを入れていないものもあるようなので(既製グラジェントゲルなど)そういうものを使用するときはpHのズレは少し影響が出る可能性はあるかもしれないです。

(無題) 削除/引用
No.2879-5 - 2010/07/14 (水) 14:18:57 - AP
>この方法だと、pHが6.8からずれてしまうと思いました。

なぜそう考えるのか根拠が示されていないので、同意も否定もできませんが、
・ストックのTris bufferを非常に大きく希釈するとpHが変わることもあろうが、1 Mを0.1 Mにするくらいならほとんど影響がない。
・グリセロールは電解質、酸塩基でないのでpHは変わらない。
・SDSはブランドやグレードによってひどく酸性や塩基性にずれているものもあるが、分子生物学用、生化学用のグレードならほとんど問題ない。10-20% ストック溶液のpHを計って、必要ならpHを調整しておくという手もある。


>また、注意しないと塩酸が飛んでしまってpHがすぐに上がってしまうと思います。

ということは、NaOH水溶液とHCl水溶液で中和がおこると水とNaClになり、つまるところ食塩水になるわけですが、食塩水から自然にHClが遊離してくると思っているのですな。

あるとすれば、Tris-HClバッファーにHClより強い酸を加えたらあるいはHClが遊離してくるかもしれませんが、HClの電離度は1だからなさそうだし、まして、自然に起こることではないです。

自然に起こるといえば、空気中の二酸化炭素が溶けて炭酸が混じってくるということはあります。塩基性の溶液のpHが保存中に下がってきたり、炭酸より弱酸の化合物から弱酸が解離してきたり(例えばシアン酸塩からシアンガスが遊離して炭酸塩に置き換わったり)という問題が起こることがあります。

以上、義務教育の理科、せいぜい高校化学レベルの解説でした

(無題) 削除/引用
No.2879-4 - 2010/07/14 (水) 13:35:11 - う
>サンプルバッファーのpHについて厳密にpH6.8になるように注意していますか?

厳密か、そうじゃないかはそれぞれ人の感覚なので詳しくは言えませんが、
少なくともpH6.8でないと泳動が変になります。

どうしてSDSーPAGEのスタッキングゲルとランニングゲルはpHが違うのか、
スタッキングゲルのpHは6.8なのかを考えれば、同然のこと。

>また、注意しないと塩酸が飛んでしまってpHがすぐに上がってしまうと思います。

バッファーって何?

(無題) 削除/引用
No.2879-3 - 2010/07/14 (水) 12:28:59 - ファング
ここでのバッファーとは生化学分野でいうところの緩衝液のことです。
まず、緩衝液、弱塩基、弱酸などについて勉強されてはいかがでしょうか。

(無題) 削除/引用
No.2879-2 - 2010/07/14 (水) 12:08:19 - in situ
Tris-HClは緩衝作用があるので、それほどpHは変化しないと思います。


>また、注意しないと塩酸が飛んでしまってpHがすぐに上がってしまうと思います。


ちょっとこの一文の意味が分からないのですが、Tris-HCl中の塩酸はTrisと塩を作っているので飛んでいくことはあまり考えられないと思いますが…

サンプルバッファーのpH 削除/引用
No.2879-1 - 2010/07/14 (水) 11:40:07 - ATG
サンプルバッファーのpHは濃縮ゲルでのサンプルの濃縮に重要だと思います。しかし、サンプルバッファーの組成を見ていますと、Tris-HCl pH6.8にグリセロールやSDSなどを混ぜて作製するプロトコールが一般的だと思います。この方法だと、pHが6.8からずれてしまうと思いました。また、注意しないと塩酸が飛んでしまってpHがすぐに上がってしまうと思います。

みなさんは、サンプルバッファーのpHについて厳密にpH6.8になるように注意していますか?全てを混合してからpHを6.8に調製した方がいいのでしょうか?疑問に思い質問させて頂きました。乱文失礼します。

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