みなさまおはようございます。
いつも勉強させていただいております。
この度、私の研究内容についてどうにも不思議な現象が見られてしまったので、
みなさまからご助言いただけたらと思い、トピックを立てさせていただきました。
現在、pMXsレトロウイルスベクターに興味ある遺伝子A(Aは酵素です。Aはその酵素活性により産物Bを作りだすことが出来ます)をGFP融合になるようクローニングし、またそのコントロールとしてGFP単体を使用し、それぞれからウイルス作成後、ユニークな初代培養細胞Cにポリブラン存在下で感染させました。
感染効率は、GFP発現をFACS解析により評価いたしまして約50 %程度でした。sortingする前に産物BをFACS解析しました。すると不思議な現象が現れました。
感染させる前のparentalな初代培養細胞Cは遺伝子AのKOマウスから樹立したもので、産物Bは発現しておりませんので、FACS解析によりGFP-, 産物B-でした。
一方、遺伝子Aを持たせたウイルスベクターを感染した細胞(rescued cells)では当然、GFP+, 産物B+でした。
ところが、GFP単体を持たせたウイルスベクターを感染したコントロール細胞では、当然GFP+でしたが、予想外に産物Bも+になってしまいました。しかし、sortingする前ですのでGFP-の細胞も50%程度いますが、それらでは産物Bは発現しておらず当然GFP-, 産物B-でした。
以上のことから、
1. 遺伝子A KO細胞に、GFP単体を発現させても産物Bがみられたことから、
産物Bを作り出す酵素は、酵素A以外にも存在する(仮にこれら酵素Dとする)可能性がある。
2. 遺伝子A KO細胞に、GFP単体を発現させても産物Bがみられたことから、
ウイルス「感染」操作だけで酵素Dがinduceされる可能性がある。
こういったことが現在状況証拠から考えております。
ここで、皆様にお聞きしたい事としては、
今後、初代培養細胞Cにレトロウイルス感染しただけで産物Bがinduceされるかを新たに実験立案していこうと考えておりますが、先行研究でそれに関連した報告をもしみなさまがご存知であれば、どうかご教示いただけませんでしょうか?どうぞ宜しくお願いいたします。 |
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