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DO11.10 マウスを用いた実験について トピック削除
No.2863-TOPIC - 2010/07/10 (土) 18:08:27 - akyi-
 現在、T細胞の分化に関する論文を読んでいます(Regulation of thymocyte positive selection and motility by GIT2)
 しかし、この論文で使用されているDO11.10マウスの仕組みがよくわからず、いまいち、内容を正確に把握することができません。
 DO11.10マウスが卵白タンパクに特異的に応答するT細胞を高発現する遺伝子組み換えマウスであることは分かったのですが、高発現ということは、すべてのT細胞(DP細胞)で発現しているというわけではないのでしょうか?、
 また、本論文ではDO11.10マウスとKOマウスを掛け合わせて実験を行っているのですが、どうにもDO11.10マウスを用いた実験が理解できません。DO11.10マウスと掛け合わせることでT細胞にOVA特異的TCRでラベルするために用いているのか?また、今回の論文ではCD4SP細胞への分化を中心に見ており、DO11.10マウスを用いた実験はCD4SP特異的であり、CD8SPを観察するには用いないものなのか?といった疑問を解決することができません。

どなたか、ご教授いただければ幸いです。
 
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(無題) 削除/引用
No.2863-5 - 2010/07/10 (土) 22:52:03 - ここ
論文は拝見していませんが、これはRAG2/1KOやTCRalpha chain KOと交配していますか?
もししていないのであれば、OVAに特異性を持たないTCRを持った(allelic exclusionを逃れた)CD4陽性T細胞が5%位は出てきます。
その大部分はTreg細胞です。
これはかなり昔に判明している事実です。

(無題) 削除/引用
No.2863-4 - 2010/07/10 (土) 22:43:40 - うーん
>うーんさんご回答ありがとうございます。
免疫は素人なので、まちがえっているかもしれませんが、ポジィティブセレクションの際、CD4SPとCD8SPへの分かれMHC-2と結合したらCD4SP,MHC-1とならCD8SPになると聞いたのですが、そうすると、MHC-2拘束性のTCRをほとんどの胸腺細胞で発現している、今回のマウスでは、ポジチブセレクション後はほとんどCD4SPに分かれて、CD8SPはほとんどでてこないことになるのでしょうか?

そういうことでいいと思いますよ。
ただ先ほどにも書いたように内因性のTCRは持っているため、DO.11.10を発現するT細胞の一部には少ないながらも内因性のclass-1拘束性TCRが発現しているでしょうから(この細胞ではTCRがdualということになります。)、Fig.1 aにあるようにCD8+T細胞も2%程度できるということでしょう。

ただ大部分はDO.10.11を持っているので、多くがCD4+Tになってるんですね。
興味ある点はGITという遺伝子をKOするとCD4+Tへの分化が抑制されるという点ですよね。

こういう実験する時には、DO.11.1oのようなTCR transgenicの方が解析しやすいんですよ。

(無題) 削除/引用
No.2863-3 - 2010/07/10 (土) 21:27:22 - akyi-
うーんさんご回答ありがとうございます。
免疫は素人なので、まちがえっているかもしれませんが、ポジィティブセレクションの際、CD4SPとCD8SPへの分かれMHC-2と結合したらCD4SP,MHC-1とならCD8SPになると聞いたのですが、そうすると、MHC-2拘束性のTCRをほとんどの胸腺細胞で発現している、今回のマウスでは、ポジチブセレクション後はほとんどCD4SPに分かれて、CD8SPはほとんどでてこないことになるのでしょうか?

大変手数ですが、時間がありましたらご解答ください。

> > DO11.10マウスが卵白タンパクに特異的に応答するT細胞を高発現する遺伝子組み換えマウスであることは分かったのですが、高発現ということは、すべてのT細胞(DP細胞)で発現しているというわけではないのでしょうか?、
>
> 全てではないでしょうが、ほとんどは発現しているんでしょう。
> この論文で使われている細胞には外来性のDO.11.10 TCRだけではなく、内因性のTCRも発現してるようですね。
>
> >> また、本論文ではDO11.10マウスとKOマウスを掛け合わせて実験を行っているのですが、どうにもDO11.10マウスを用いた実験が理解できません。DO11.10マウスと掛け合わせることでT細胞にOVA特異的TCRでラベルするために用いているのか?また、今回の論文ではCD4SP細胞への分化を中心に見ており、DO11.10マウスを用いた実験はCD4SP特異的であり、CD8SPを観察するには用いないものなのか?といった疑問を解決することができません。
>
> このDO.11.10 TCRはpage 504にも書かれているようにMHC-2拘束性なので、たとえこのTCRがCD8+Tに発現していたとしても機能的ではないでしょう。
>

(無題) 削除/引用
No.2863-2 - 2010/07/10 (土) 18:37:37 - うーん
> DO11.10マウスが卵白タンパクに特異的に応答するT細胞を高発現する遺伝子組み換えマウスであることは分かったのですが、高発現ということは、すべてのT細胞(DP細胞)で発現しているというわけではないのでしょうか?、

全てではないでしょうが、ほとんどは発現しているんでしょう。
この論文で使われている細胞には外来性のDO.11.10 TCRだけではなく、内因性のTCRも発現してるようですね。

>> また、本論文ではDO11.10マウスとKOマウスを掛け合わせて実験を行っているのですが、どうにもDO11.10マウスを用いた実験が理解できません。DO11.10マウスと掛け合わせることでT細胞にOVA特異的TCRでラベルするために用いているのか?また、今回の論文ではCD4SP細胞への分化を中心に見ており、DO11.10マウスを用いた実験はCD4SP特異的であり、CD8SPを観察するには用いないものなのか?といった疑問を解決することができません。

このDO.11.10 TCRはpage 504にも書かれているようにMHC-2拘束性なので、たとえこのTCRがCD8+Tに発現していたとしても機能的ではないでしょう。

DO11.10 マウスを用いた実験について 削除/引用
No.2863-1 - 2010/07/10 (土) 18:08:27 - akyi-
 現在、T細胞の分化に関する論文を読んでいます(Regulation of thymocyte positive selection and motility by GIT2)
 しかし、この論文で使用されているDO11.10マウスの仕組みがよくわからず、いまいち、内容を正確に把握することができません。
 DO11.10マウスが卵白タンパクに特異的に応答するT細胞を高発現する遺伝子組み換えマウスであることは分かったのですが、高発現ということは、すべてのT細胞(DP細胞)で発現しているというわけではないのでしょうか?、
 また、本論文ではDO11.10マウスとKOマウスを掛け合わせて実験を行っているのですが、どうにもDO11.10マウスを用いた実験が理解できません。DO11.10マウスと掛け合わせることでT細胞にOVA特異的TCRでラベルするために用いているのか?また、今回の論文ではCD4SP細胞への分化を中心に見ており、DO11.10マウスを用いた実験はCD4SP特異的であり、CD8SPを観察するには用いないものなのか?といった疑問を解決することができません。

どなたか、ご教授いただければ幸いです。

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