>よい結晶さえ準備できれば」というのは一種の仮定です。私のお聞きしてい>るのは、結晶化ができるかどうか未確定の状態で、結晶化を含めたX線構造
>解析の労力がまず考えられる(1)。
>NMRでの蛋白側構造解析はすでに解かれている。これと短いDNA断片との複合>体解析(2)は(1)に比べてどの程度労力がかかるか?ということです。
(1)にしろ(2)にしろどれぐらいの労力がかかるのか判断するには
サンプルの精製度、安定度、蛋白質とDNAとの結合の強さ、などパラメーター
が多すぎてどちらが労力が少ないのか判断するのは専門家でも至難の業だ
と思います。
ただNMRで単体の構造が解かれているという事ですからそのスペクトルを
みれば多少は参考になるかもしれません。283-2で書いたようにNMRのスペ
クトルがはっきりしているサンプルなら結晶化しやすい傾向があるのは
確かですから。あくまで個人的な意見ですが単体のスペクトルがはっきり
しているのであれば結晶化、はっきりしていないのであればNMRの方が
安全かもしれないです。スペクトルがはっきりしているかどうかは判断が
難しいでしょうから構造に詳しい人に判断してもらう必要があるでしょうね。あとDNAとの結合の強さについてはビアコアかDLSである程度判断つく
と思います。 |
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