PBSと生理食塩水の一番の違いは、PBSは(弱いけど一応)buffer能のある塩溶液で生理食塩水はbuffer能はないただの塩溶液という点ですね。だから蛋白質の活性の維持や測定などpHが重要な実験を予定してるならではPBSの方が適してますね。ただPBSのリン酸塩の濃度は低いからbuffer能はたいした事ないのでこの場合は通常はもう少し高いリン酸塩濃度のbufferか,他のHEPES bufferとかTris bufferとかをもう少し高い濃度で使う事が普通とおもいます。
PBSにしろ生理食塩水にしろ、基本的に生きている細胞のために考案された溶液です。よって細胞を破砕するためにわざわざこれらを使う必然性はあまりないです。細胞の破砕では浸透圧で細胞を膨張させて機械的操作で壊れやすくするためしばしば低張 bufferがつかわれます(*)。等張bufferで行うときもありますが、そのばあいは界面活性剤を添加する事が多いです。ご自身の実験の目的や実験材料、過去の論文なども参考にしてご自身の実験に適切な方法を選択されるのがよいでしょう。
*細胞の中にはリソソームのような酸性のコンパートメントがあるので単なる塩溶液でなくbufferをつかう必要があります。
『薬剤処理による生育頻度』は意味するところがちょっとわかりかねるので何とも言えません。 |
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