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細胞懸濁、洗浄液について。何が適当でしょうか? トピック削除
No.2821-TOPIC - 2010/07/02 (金) 16:25:01 - m(_ _)m
生理食塩水とPBSでは生理的:生理食塩水<PBSだそうですが、

・タンパク質活性を測る
・細胞懸濁後、ソニケータで破砕する
・薬剤処理により生育頻度を見る

これらの実験を行ううえで、大きな違いがあるのでしょうか?
生理食塩水でも問題なくできるそうですが、少し気になりました。
 
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No.2821-5 - 2010/07/03 (土) 11:02:41 - m(_+_)m
>takeさん
ありがとうございます
>これからやる実験で「生理食塩水 v.s. PBS」の
検討し、その結果次第でどちらにするか決定する。
そうですね。周囲にもそう勧められました。
ちなみに僕の場合は実験室で唯一細胞を扱っているので他の研究室や機関のご意見を参考にしています。
>名無しさん
確かにコンピとかもHEPESで作成しているので、そちらも試してみます。
有難うございました。
>masaさん
一つひとつを丁寧にお答え頂き、ありがとうございます。とても解かり易かったです。今後の参考にします。

(無題) 削除/引用
No.2821-4 - 2010/07/02 (金) 23:53:58 - masa
生理的というのはそれだけで私たちの体や細胞が正常に活動できるという意味ではないです。生理食塩水では浸透圧が生体内と同じという位で、他の方が書かれているようにPBSはそれにpHの緩衝作用が加わった程度です。それを踏まえた上で質問への回答は

・タンパク質活性を測る
PBSの方が生体内に近い活性を保持できる可能性が高いですがそれでも完全に保持できるとは限りません。生化学や分子生物学の研究ではタンパク質の活性を測定する際に溶液の組成を細かく検討して解析を行うのが普通です。

・細胞懸濁後、ソニケータで破砕する
破砕するだけならどちらの溶液でもいいですが。破砕液から何らかの活性を測定するのであればPBSの方がましです。

・薬剤処理により生育頻度を見る
私たちが塩水を飲んでいるだけでは生きられないように、細胞もナトリウムやpHを一定に保つだけでは生育できませんので、より生育に必要な栄養分が添加されたような培地を用いなければいけません。

(無題) 削除/引用
No.2821-3 - 2010/07/02 (金) 23:10:25 - 名無し
PBSと生理食塩水の一番の違いは、PBSは(弱いけど一応)buffer能のある塩溶液で生理食塩水はbuffer能はないただの塩溶液という点ですね。だから蛋白質の活性の維持や測定などpHが重要な実験を予定してるならではPBSの方が適してますね。ただPBSのリン酸塩の濃度は低いからbuffer能はたいした事ないのでこの場合は通常はもう少し高いリン酸塩濃度のbufferか,他のHEPES bufferとかTris bufferとかをもう少し高い濃度で使う事が普通とおもいます。

PBSにしろ生理食塩水にしろ、基本的に生きている細胞のために考案された溶液です。よって細胞を破砕するためにわざわざこれらを使う必然性はあまりないです。細胞の破砕では浸透圧で細胞を膨張させて機械的操作で壊れやすくするためしばしば低張 bufferがつかわれます(*)。等張bufferで行うときもありますが、そのばあいは界面活性剤を添加する事が多いです。ご自身の実験の目的や実験材料、過去の論文なども参考にしてご自身の実験に適切な方法を選択されるのがよいでしょう。

*細胞の中にはリソソームのような酸性のコンパートメントがあるので単なる塩溶液でなくbufferをつかう必要があります。

『薬剤処理による生育頻度』は意味するところがちょっとわかりかねるので何とも言えません。

(無題) 削除/引用
No.2821-2 - 2010/07/02 (金) 23:08:02 - take_
あなたの周りの皆さんはどうされてますか?
周りの皆さんと、実験結果の比較・統合する機会はありますか?
あるなら、合わせておいたほうが無難。

「えっ?!なんで生理食塩水なの?」
といわれることに対して、論理武装できないなら、PBS。
(板で見たから..は、無し)

「生理食塩水<PBS と思っている。」
「生理食塩水でも...少し気になった」
なら、PBS にするのが、心理的に無難。

あるいは、これからやる実験で「生理食塩水 v.s. PBS」の
検討し、その結果次第でどちらにするか決定する。

細胞懸濁、洗浄液について。何が適当でしょうか? 削除/引用
No.2821-1 - 2010/07/02 (金) 16:25:01 - m(_ _)m
生理食塩水とPBSでは生理的:生理食塩水<PBSだそうですが、

・タンパク質活性を測る
・細胞懸濁後、ソニケータで破砕する
・薬剤処理により生育頻度を見る

これらの実験を行ううえで、大きな違いがあるのでしょうか?
生理食塩水でも問題なくできるそうですが、少し気になりました。

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