以前vector構築のため調べてみると1990年代にいろいろな論文ができていました。
調べられている遺伝子によって異なりますが、
[poly A付加促進配列]-AATAAAコンセンサス-polyA付加部位-poly A付加促進配列=mRNA切断誘導配列-[転写停止配列]ー転写終結配列(数100bp~数kbp)
となっているようです。転写終結は複数箇所でダラダラと起こるようです。
[ ]は遺伝子によって発見されていない(調べられていない)配列です。
コンセンサス〜mRNA切断誘導配列のみでもある程度のpolyA付加が生じるようですし、cDNA配列から推定すると複数の3’UTRを持つmRNAを産生する遺伝子も少なくないです。
mikanの実験では、コンセンサス〜mRNA切断誘導配列が残っている(後半のpA siteが使われた)cDNAも混入するでしょうが、もともとpA付加活性は低いからそのようなcDNAが得られたと考えられるので、実際上はさほど問題ないと思います。 |
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