はじめてこのサイトで質問させていただきます。今回、7.1kbのベクターにHind3の制限酵素を用いて1.6kbのインサートを挿入するコンストラクトを作ろうとしています。種々の理由があり、マルチクローニングサイトではない場所を使う必要があり、Hind3のunique siteを使っています。クローニングがなかなかうまくいかないため、皆様のご意見を伺えればと思います。
《ベクターの調整》
@ベクターをHind3で37℃、overnight処理した後にCIAP処理(50μLの反応系にそのままタカラのCIAPを1μL加えてます)を37℃、2時間行う。
APCI処理を2回、クロロホルム抽出を1回行い、イソプロパノールおよび70%エタノールで精製、その後1%のアガロースゲルで50V, 3hr流してゲルレッドを用いて後染めして7.1kbのサイズを切り出します。直下に見えるcircularな切れ残りは区別できています。
《インサートの調整》インサートはHind3のリンカープライマーを用いてかけたPCR産物の両端をHind3処理し、アガロースで流して1.6kbのサイズを切り出しています。ベクターとともに切り出しの際にはUV照射をなるべく短時間で済ませるようにしています。
《ライゲーション》モル比1:1でタカラのligation mighty mixで16℃、overnightにしています。ベクターの量を10ngにし、その後JM109のコンピテントセル10μLに形質転換しています。
以上のプロトコールで実験を行い、
@ベクターのみCIAP未処理、ライゲースなし
AベクターのみCIAP未処理、ライゲースあり
BベクターのみCIAP処理、ライゲースあり
CベクターCIAP処理+インサート、ライゲースあり
でLB plateに撒いてみました。@でコロニー数個、Aでコロニー多数なのでライゲースの性能は大丈夫だと思います。ところが、B、Cでコロニーがまったく見えません。上記のやり方でどこか直したほうがよいところがあれば、アドバイスを頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。 |
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