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科研費の公平性について トピック削除
No.2710-TOPIC - 2010/06/09 (水) 15:54:15 - あべちゃん
研究費を得ることもバイオ実験のコツという考えの下、ご意見伺いたくトピックを立てます。
柳田充弘先生の6月8日から6月9日のブログを見て、ちょっと疑心暗鬼になりました。
http://mitsuhiro.exblog.jp/

私の考えでは、科研費は公平性の保たれたものだと認識しておりました。といいますのも審査員の先生方は割り振られた申請書に対して評価点を付けます。1つの申請案件に対して複数の審査員が評価しますが、他の審査員の方が高評価である案件に対して低評価であったり、その逆であったりするような評価を繰り返していると、3年任期が終わった後、再び審査員として選ばれないようなシステムになっていると聞いていたからです。恣意的に評価を曲げることは出来ないと考えていました。

科研費はもっと政治的で公平性のないものだという認識が一般的なのでしょうか?それとも、柳田先生のような経験の方がマレであり、公平性のあるものなのでしょうか?
 
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17件 ( 1 〜 17 )  前 | 次  1/ 1. /1


(無題) 削除/引用
No.2710-20 - 2010/06/22 (火) 20:19:55 - 通りすがり
> 日本の行政はアメリカの模倣をすることがしばしばありますが、なぜ研究費申請に関してはこんなに違うのでしょうか?

 レフトさんと同意見かもしれませんが、既得権になってしまっているからでしょう。日本のように薄っぺらい申請書だと、重視されるのは過去の業績と、申請者の知名度がかなり効いてくる事になります。

 アメリカの良いところは、過去の業績が少ない人でも、よいPreliminary dataを持っていれば採択されるということかもしれません。もちろん、知名度などは有利に働きますが、新規参入(?)が日本よりは容易だと思います。(もともと研究費の総額が多いということもあるでしょうが)

 ところで、
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100622-OYT1T00020.htm

 このニュースでちょっと気になったんですけど、報告書を出していないのに、次回に新規に採択されるケースがあったらしいです。成果を求めれれ過ぎるのも息苦しいけど、さすがに報告書を出さない人には新規交付はやめたほうが良いのかなと思いました。これは、「報告書には有効利用したかどうかのチェック機能が全くない」って言っちゃっていることと同じととれますよね。

(無題) 削除/引用
No.2710-18 - 2010/06/22 (火) 11:13:46 - レフト
> 日本の行政はアメリカの模倣をすることがしばしばありますが、なぜ研究費申請に関してはこんなに違うのでしょうか?

ルールを決める立場にある方々にとって現状のままが望ましいからでしょう。

(無題) 削除/引用
No.2710-17 - 2010/06/22 (火) 11:10:58 - ?
それを知っている方が、ここに登場しますかね?

アメリカのグラント 削除/引用
No.2710-16 - 2010/06/22 (火) 10:05:34 - Real-time
日本のラボにいた時は、小額の科研費が良く当たっていました。自分が主研究者のは奨励だったせいか9年間落ちたことが無く、ラボ全体のアドバイスをした年は関連のあった科研費がすべて当たりましたが、ボスがものすごくびっくりしていたので、額も小さいので恣意的審査は無かったと思います。その翌年、臨床のラボだったので、定員削減と独立法人化に伴うPhDパージで辞めざるを得なくなり、その時のボスの紹介でアメリカにきました。

こちらのグラントは一番簡単なものでも気が遠くなるほどのボリュームがあります。今のうちのボスはでかいグラントが好きなので、書くのに研究時間の20-30%費やしています。ボスはネイティブなので英語のハンデ無しにもかかわらずです。もちろん業績も必要ですが、量が日本と違いすぎて恥ずかしながら、手伝い以外では書いたことありません。他の国のことは分からないのですが、世界的にはどちらが平均に近いのでしょうか?日本の行政はアメリカの模倣をすることがしばしばありますが、なぜ研究費申請に関してはこんなに違うのでしょうか?

(無題) 削除/引用
No.2710-15 - 2010/06/22 (火) 08:21:52 - やれやれ
下々のひがみ、ぼやき。
ただそれだけ。

(無題) 削除/引用
No.2710-14 - 2010/06/22 (火) 05:16:24 - 通りすがり
>議論するならしかるべきところで、

 そのしかるべきところがないのが問題だったりして。(批判や反論じゃなくて、ぼやきですが。)

(無題) 削除/引用
No.2710-13 - 2010/06/21 (月) 08:34:37 - 自分にも言っている
ただ、心意気を言っただけです。
「ここで」どうこう言っても何も変わらないですもの。

議論するならしかるべきところで、
こんな隅っこでやってた議論で結論をだすなんて。

(無題) 削除/引用
No.2710-12 - 2010/06/21 (月) 00:00:45 - あべちゃん
自分にも言っているさん

レスありがとうございます。長期出張で、返信が大変遅くなりました。申し訳ありません。
私は、自分にも言っているさんのおっしゃる意見には、大変懐疑的な人間です。

「考えるな、努力しろ、努力がないから結果がないんだ」
というスタイルで部下を支配する形は、雇う側にとても都合の良い考え方で、何も考えずに働く兵隊を作りたいのだなぁと思ってしまいます。

力のない下々の人間としては、現状のシステムを把握した上で対応し、方向性を決めた上で自発的に努力すべきだと考えます。

レフトさんやyさん、通りすがりさんのコメントを聞かせてもらって、若手研究までは少額と言うこともあり、あまり政治的なことを考えなくて良いのだろうというイメージを持ちました。

私は今まで所属した幾つかのラボの中で、マイナーなテーマ(これから立ち上げていくテーマ)を扱うことが多く、論文を通すのも苦労した覚えがあります。科研費も額が大きくなるに従って政治的な力が存在する可能性が見て取れるので、そういったことも踏まえて次のステップを考えなくてはいけないのだなぁと自覚できたので、私にとっては勉強になりました。

>[Re:11] 自分にも言っているさんは書きました :
> 下々の者が想像で、しかもこんなところで言い合ってどうしますか?
>
> そんな暇があったら、審査員がぐうの音もでない業績あげて科研費ゲットを目指せ!!

(無題) 削除/引用
No.2710-11 - 2010/06/10 (木) 09:18:34 - 自分にも言っている
下々の者が想像で、しかもこんなところで言い合ってどうしますか?

そんな暇があったら、審査員がぐうの音もでない業績あげて科研費ゲットを目指せ!!

(無題) 削除/引用
No.2710-10 - 2010/06/10 (木) 09:15:09 - あべちゃん
みなさん、レスありがとうございます。

私も先に示したブログの内容だけで本当に不公正な審査があったとは思えませんが、そういうことを感じた方が他にもいるのかなぁと思い、質問してみました。

マイノリティーの研究は萌芽研究というカテゴリーがあり、これが機能しているのであれば良いなぁと考えます。

審査員に選ばれるメリットは、選ぶ側に立てば自分が選ばれる立場になった時の対応も変わるのではという風に考えます。(ただ、審査員になったことがないので想像です)

完璧な審査システムは存在し得ないと思いますので、レフトさんのおっしゃるように科研費のシステムは最も妥当な方法だと思います。

どうもありがとうございました。

(無題) 削除/引用
No.2710-9 - 2010/06/10 (木) 07:12:42 - レフト
それでもピアレビューに代わる優れた方法はないのでは?

責任の所在のはっきりしないトップダウン(官僚主導?)こそ日本のお国柄かと思いますが。

(無題) 削除/引用
No.2710-8 - 2010/06/10 (木) 06:19:12 - y
カルシウムが筋収縮の鍵であることとか、ATP合成のメカニズムとか、今は異を唱える人は皆無ですが、当時の学会からは総叩き状態だったらしいですからね。
 
必ずしも多数派の意見が真実でないことは明らかで、それを多数決で決めるようなことは愚の骨頂のような気がします。官僚主導のせいなのか、それとも日本のお国柄のせいですかね。

(無題) 削除/引用
No.2710-7 - 2010/06/10 (木) 00:01:10 - 私が最近なんとなく思う事は。
小額で採択数の多いものは公平に審査しようとしている気がします。少なくとも誰かが有利になるようにという意図はないように思います。ただ論文査読と同じで誰が読むかにより評価が大きく変わってくると思います。読み手の審査員の興味やバックグラウンドがどうしても評価に大きな影響を持つとおもうので。でもこれは人間のする事ですからもう致し方ないと思います。今のように専門が細分化された現状では、他人の研究を、本業に合間に、用紙数枚のごく限られた情報と時間の中で十分に理解する事など不可能ではないでしょうか。興味関心が合致するひとに当たるかどうかはこの辺はもう運不運という事になると思います。ある人がみればこれは非常に面白い着眼点と思っても、その辺にあまり詳しくない人が見たら全然理解されず(というか何の事かもよく理解出来ず)スルーされてしまうでしょうし。たとえ合議制でも似たようなバックグラウンドの人が集まるのですからやはりこうした影響は依然あるとおもいます。

大型のグラントだと、金額が金額なだけに、(誰かを優遇するという意図からでなくて)、やはり良く知らない人よりは、この人ならこれだけの予算を安心して任せられるということで、よく知っている人に、ということはあるのかなあ、と思っています。

>他の審査員の方が高評価である案件に対して低評価であったり、その逆であったりするような評価を繰り返していると、3年任期が終わった後、再び審査員として選ばれないようなシステム<

これはこれで問題があるのではないかな?と思います。これだと多数派の審査員と同じような見方、考え方のほうへ研究の流れがシフトしていくことになるので。斬新な発想や、その時代のトレンドの考え方に合わない仮説が摘み取られ、いまの時代のえらい人たちにとって無難な方向へ向かう恐れはないのかなと思いました。生物化学の研究史を勉強していると特にそう思います。

(無題) 削除/引用
No.2710-6 - 2010/06/09 (水) 19:54:47 - 通りすがり
 ヒアリングがあるのって、かなり大型のグラントですよね。そうなると、ネームバリューとか、政治的なものが絡むことはまああるのかなと思います。

>3年任期が終わった後、再び審査員として選ばれないようなシステムになっている

 ところで、審査員に選ばれることの実質的なメリットってあるんですか?反論ではなくて、単純な疑問なのですが。

レフトさんに同感です 削除/引用
No.2710-4 - 2010/06/09 (水) 17:02:38 - y
ブログの記載には公平性に関して判断を下しうる材料は無いように思います。
 
まあ、自分の場合は日本のこの手の研究費の割り振りに関しては、一般に、プロジェクトを純粋に評価して出すよりも、ラボ主催者のネームバリューに対して出されてて理由は後付という印象を持っていたので、その辺のバイアスが掛かっているだけかも知れませんが。

(無題) 削除/引用
No.2710-3 - 2010/06/09 (水) 16:11:45 - レフト
ブログにあった内容からでは、審査の過程が公平なものでなかったとは判断できないのではないでしょうか。内容の客観性を疑うのではありません。単に、審査員の中にはいろいろなレベルの能力・識見・人格の方があるということに尽きるのではないかと思います。

科研費の公平性について 削除/引用
No.2710-1 - 2010/06/09 (水) 15:54:15 - あべちゃん
研究費を得ることもバイオ実験のコツという考えの下、ご意見伺いたくトピックを立てます。
柳田充弘先生の6月8日から6月9日のブログを見て、ちょっと疑心暗鬼になりました。
http://mitsuhiro.exblog.jp/

私の考えでは、科研費は公平性の保たれたものだと認識しておりました。といいますのも審査員の先生方は割り振られた申請書に対して評価点を付けます。1つの申請案件に対して複数の審査員が評価しますが、他の審査員の方が高評価である案件に対して低評価であったり、その逆であったりするような評価を繰り返していると、3年任期が終わった後、再び審査員として選ばれないようなシステムになっていると聞いていたからです。恣意的に評価を曲げることは出来ないと考えていました。

科研費はもっと政治的で公平性のないものだという認識が一般的なのでしょうか?それとも、柳田先生のような経験の方がマレであり、公平性のあるものなのでしょうか?

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