ボスは浮世離れしたあまり好ましくない人物のように思えますが、それでも初心者も対象に含めた実験書を用意したこと、必要なものならば買っても良いという姿勢であること、ミッペールを準備するぐらいには何も考えていないわけではないこと、実験の具体的なことについて納得してから進めようとしていることなどから、まるでダメというわけではなさそうです。
お給料をもらいながらバイオ系の実習をしてよいなんて、ある意味ありがたいことのようにも思えてきました。研究の成功について責任もないわけですし。本気で知識と技術を獲得しようと努力するのであれば、得られるものは大きいのではないかと思います。
それで、やる気があるならば、「ここまでできるPCR」を前から30頁ほどきちんと読んだら良いと思います。コンタミネーションのことや、プライマーのこと、ゲノムを鋳型にしたPCRのことなど、必要な情報が手際よくまとめられていると思います。No.2697-79の情報も貴重ですね。
PCRについて学ぶのもの大事ですが、バイオ系の実験をしたことがなかったのであれば、溶液の取り扱いについても学ぶ必要があります。器具を汚染しないように使えないと、正しい実験データが得られません。さらに、溶液をきちんと混ぜるということも、初心者には難しいでしょう。バイオ実験イラストレイテッドの1巻か、それに類するものをきちんと読んで理解しておくべきです。イラストレイテッドの1巻に、オートクレーブについても載っています。(オートクレーブの値段はweb上で検索したらすぐ分かります。)
目先の実験については、プライマーを自前で設計したのであれば、そもそも上手く反応しないものである可能性があります。2697-118で挙げられているweb上のツールで確かめるぐらいはした方が良いです。それで充分では全然ありませんが。
既に幾つも指摘があるように、このトピックスの最初から読み直すことがとても大事だと思います。実験書等を参照しながら、たくさん寄せられた助言を咀嚼したら、良い方向に進める可能性が高いと私は思います。 |
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