>とりあえず、スタンダードをcDNAに加えた溶液、スタンダードのみ、cDNAの
>み、精製cDNAのみの4種で増幅効率を比較しようと思っています。
やってみました。同濃度3回PCRを行い、いずれも希釈はEasy dilutionを用いました。
スタンダードのみのCt値はcDNAとさほど変わりませんが、PCR反応間の反応効率のばらつきがcDNAより、はるかに大きかったです。希釈中はEasy dilutionで吸着が防止されていると思われますが、template 10ul:reaction mix 50ulの割合で混合してから3反応分に分注するので、その際に吸着すると思われます。プレートに吸着しているかチップに吸着しているかは不明です。
また現在使っているプライマーでは、どうやらRT反応後cDNA精製すると0.1程増幅効率が増えるようです(0.8-0.9が0.9-1.0になります)。rRNAの影響か逆転写酵素液の影響か分かりません。
1. 試薬と鋳型DNAを1反応ずつ混合する。チップの使用量が増えますが、一番単純です。チップをけちるため3反応分まとめて作る方が異常かもしれません。この方法で定量を行うためには、サンプルのcDNAを精製することが前提になるでしょう。
2. Superscriptのキットで使わなかったHelaRNAやたくさん保持しているMelanomaRNA、またはマウスのRNAを逆転写して用います。多分これらの細胞は目的の遺伝子を発現させていないので、バックグラウンドとしては良いかもしれませんが、発現パターンがターゲットの細胞と大きく異なるので、変なものが増えないか確認しながらやってみます。逆転写酵素使用量が増えますが、うまくいけばサンプルcDNAは精製せずに済みます。
3. 前記したサブトラクション法。コストと手間が一番かかる。
ともかく1と2を試してみようと思っていますが、他にいいアイデアは無いでしょうか? |
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