無菌培地上で滅菌種子を発芽させ、それを用いてカルス誘導というのは、
かなり標準的なプロトコールです。
(少なくともアラビやミヤコグサ、タルウマゴヤシなどのモデル植物では)
滅菌操作や抗生物質処理によるダメージは、もちろんあります。
ですから、どこまでもバランスです、としか申し上げられません。
そもそもホルモンによるカルス誘導した時点で、トランスポゾンとびますし、
結構元の植物体とは違うモノができることはご理解いただいた上で。。。
私なら、質問者様のプロトコールのうち、(界面活性剤は前処理で必須)
滅菌操作は次亜塩素酸部分を溶液を変えて二回(10分2回)とし、
ダメージ回避のためにエタノール処理は行いません。
また、通常の培地に葉をそのままおき、一週間程度培養して、
コンタミのないモノのみをカルス誘導培地に置き換えます。
また、葉の根本にある原基部分には分裂組織がありますので、
その周辺を切り出して滅菌後、中身を切り出して用いることもあります。
苦言になりますが、カルス誘導の論文なんて古い日本語の雑誌に一杯載っています。そのさい、滅菌についても各種試されてます。
せっかく新しい研究室で研究をエンジョイされているのですから、
新しい知識を自ら得る努力も楽しい研究の一部。
もう少しご自分で勉強し、経験をつんで、「塩梅」を決めてください。 |
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