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植物の葉を用いたカルス誘導におけるコンタミ トピック削除
No.2657-TOPIC - 2010/05/31 (月) 11:25:13 - 培養初心者
いつも勉強させていいただいております。

私は現在修士1年目の学生で、大学院から現在の研究室に移り、やることなすこと初めてで楽しく研究しております。


早速質問に移らせていただきますが、現在研究の準備段階として外植体の葉を用いてシャーレ上でカルス誘導を行っています。
しかしかなりの確率でカビによるコンタミが発生しています。
誰が行ってもコンタミし、また葉の切片を開始点にカビが広がりますので、おそらく無菌操作のミスではなく外植体の滅菌の問題と思われます。
現在は、コンタミしたシャーレから無事なサンプルを救出して何とか維持しています。

試験管培地で培養を行いコンタミの拡大を防ぐということも考えられますが、試験管培地は場所をとりますし、サンプルごとに一本ずつの試験管を用いないといけませんので正直手間です・・・。

そこで、何かカビのコンタミに対して有効な改善策を知っておられる方がいましたらぜひ教えていただきたいです。


現在の殺菌方法は、
有効塩素濃度1%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液にtween20を少量加えた溶液に10分間撹拌しつつ浸し表面殺菌しております。

また、カビにはエタノールが有効だと考えて、上記の方法の前に70%エタノールに10秒間浸しても見ましたが改善は見られませんでした。


現在使用している植物の葉はあまり厚くないので、殺菌によるダメージが怖いです。

よろしくお願いいたします。
 
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そうですね 削除/引用
No.2657-6 - 2010/05/31 (月) 22:59:40 - 培養初心者
たしかに葉さんのおっしゃるとおりですね。
私は人に聞いて分かる事はどんどん聞いてみようというスタンスでしたが、もっと自分で調べないとだめですね。
反省です。


滅菌とダメージのバランスの塩梅をつかむのがうまくいくかどうかを左右するようですね。
自分でも文献調査、条件を振った培養などでうまい具合にカルスを誘導できるように頑張ります。

葉原基を使うというのは、誘導効率を高めるのに有効な手段かもしれないですね。


有益な情報をいろいろとありがとうございました。

(無題) 削除/引用
No.2657-5 - 2010/05/31 (月) 22:18:38 - 葉
無菌培地上で滅菌種子を発芽させ、それを用いてカルス誘導というのは、
かなり標準的なプロトコールです。
(少なくともアラビやミヤコグサ、タルウマゴヤシなどのモデル植物では)

滅菌操作や抗生物質処理によるダメージは、もちろんあります。
ですから、どこまでもバランスです、としか申し上げられません。
そもそもホルモンによるカルス誘導した時点で、トランスポゾンとびますし、
結構元の植物体とは違うモノができることはご理解いただいた上で。。。

私なら、質問者様のプロトコールのうち、(界面活性剤は前処理で必須)
滅菌操作は次亜塩素酸部分を溶液を変えて二回(10分2回)とし、
ダメージ回避のためにエタノール処理は行いません。

また、通常の培地に葉をそのままおき、一週間程度培養して、
コンタミのないモノのみをカルス誘導培地に置き換えます。

また、葉の根本にある原基部分には分裂組織がありますので、
その周辺を切り出して滅菌後、中身を切り出して用いることもあります。

苦言になりますが、カルス誘導の論文なんて古い日本語の雑誌に一杯載っています。そのさい、滅菌についても各種試されてます。
せっかく新しい研究室で研究をエンジョイされているのですから、
新しい知識を自ら得る努力も楽しい研究の一部。
もう少しご自分で勉強し、経験をつんで、「塩梅」を決めてください。

返答ありがとうございます 削除/引用
No.2657-3 - 2010/05/31 (月) 21:29:10 - 培養初心者
返答ありがとうございます。

培養植物を外植体に用いるのは思いつきませんでした。
しかし現在種子が手元にないことと、あまり期間をかけたくないため出来ることならば葉からカルスを誘導したいと考えています。


抗生物質を添加する事は私も考えましたが、植物への影響、カルス誘導への影響は大丈夫なのでしょうか?

えっと 削除/引用
No.2657-2 - 2010/05/31 (月) 16:49:45 - 葉
葉からのカルス誘導は、結構難しいですよ。
殺菌の強さと生存率のギリギリバランスとれたところを狙うしかないので。

可能であれば種子を滅菌して培地に播種し、(滅菌強くしても大丈夫だから)
発芽した幼植物を外殖体として使用することをおすすめします。

どうしても葉を使うのであれば、培地に抗生物質を添加することも選択肢の一つですよ。

植物の葉を用いたカルス誘導におけるコンタミ 削除/引用
No.2657-1 - 2010/05/31 (月) 11:25:13 - 培養初心者
いつも勉強させていいただいております。

私は現在修士1年目の学生で、大学院から現在の研究室に移り、やることなすこと初めてで楽しく研究しております。


早速質問に移らせていただきますが、現在研究の準備段階として外植体の葉を用いてシャーレ上でカルス誘導を行っています。
しかしかなりの確率でカビによるコンタミが発生しています。
誰が行ってもコンタミし、また葉の切片を開始点にカビが広がりますので、おそらく無菌操作のミスではなく外植体の滅菌の問題と思われます。
現在は、コンタミしたシャーレから無事なサンプルを救出して何とか維持しています。

試験管培地で培養を行いコンタミの拡大を防ぐということも考えられますが、試験管培地は場所をとりますし、サンプルごとに一本ずつの試験管を用いないといけませんので正直手間です・・・。

そこで、何かカビのコンタミに対して有効な改善策を知っておられる方がいましたらぜひ教えていただきたいです。


現在の殺菌方法は、
有効塩素濃度1%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液にtween20を少量加えた溶液に10分間撹拌しつつ浸し表面殺菌しております。

また、カビにはエタノールが有効だと考えて、上記の方法の前に70%エタノールに10秒間浸しても見ましたが改善は見られませんでした。


現在使用している植物の葉はあまり厚くないので、殺菌によるダメージが怖いです。

よろしくお願いいたします。

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