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DSS誘導性大腸炎について トピック削除
No.2634-TOPIC - 2010/05/26 (水) 21:01:37 - onei.e.
皆様、初めまして。
私は現在、急性期のDSS誘導性大腸炎の実験をしていて、C57BL/6Jバックグラウンド3種類のマウスを使っています。細かい事かもしれませんが、どうすればいいか分からないので教えて下さい。

まず一点目です。
以前はマウスのストレイン(病気の起こり方が違います)によってDSSの濃度を変えていました。
何度も実験した結果、バックグラウンドが全く同じ種であるB、C(以下B、C)についてはコントロールも同程度の症状が出てしまい、優位差を出す事ができませんでした。(残りの種A(以下A)については一貫して優位差が得られています。)
上からの指示で3種とも投与するDSSの濃度を統一する事になり、現在Aに合わせてB、Cに投与するDSS濃度を低くしましたが、B、CはAに比べて病気の起こり方が格段に緩く、症状が出てきた時、もしくはAと同程度の症状の時にサクリファイスするとなると、どうしても日数がずれてしまいます。
このような場合、3種とも同じ投与日数で解析した方がいいのでしょうか。
または、腸内の細胞のポピュレーションによりearly colitis、late acute、chronic colitisの日数を定義して実験している論文があったのですが(C57BL/6OlaHsD使用)、同じフェーズの日数内であれば違う投与日数で解析を行っても問題ないのでしょうか。

2点目です。
上記実験でB、Cについては症状のバラツキが大きいのです。
(なお、腸炎の誘導やスコアの記録は委託でして頂いており、解析のみ自分で行っています。)
投与するDSSの濃度を一定にした後、B、Cについてはこれまで2回実験をしましたが、2回の実験で、コントロールと比較して平均スコアが逆転してしまいました。これでは傾向が掴めませんし、優位差が出るのかは疑問です。
(これが結果という事かもしれませんが、この3種類に関して、他の自己免疫疾患モデルでははっきりと優位差が確認できています。
ちなみに優位差が出た疾患モデルは誘導するのに時間がかかりますのでadaptive immunityが働いていると思われます。私の実験はacute phaseを見ているので、短い期間では差が出にくいという事もあるかもしれないと思います。)

DSSは飲み水に混ぜて与えるのが一般的だと思うんですが、このバラツキは個体により飲水量が均一ではないという事で起こっているのか、他に原因があるのか、全く分かりません。
このような経験をされた方はいらっしゃいますでしょうか。
また、DSSを投与する前に一定時間水を与えない時間を設ける、など何か工夫されている事はありますか?

教えて下さい、よろしくお願いします。
 
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よっしーさっん、ありがとうございます。 削除/引用
No.2634-3 - 2010/06/02 (水) 13:15:32 - onei.e.
一点目に関して
ありがとうございます。経日的に見ていく方法は確実だと思いました。
その場合得られるマウスの数が問題になりますが、それはできる限りなんとかしたいものです。
この3種というのが、A:KOマウス、B,C:Aと同じ分子のコンディショナルKOマウスです。
投与量ですが、Aは1%DSSを数日与えただけでもかなりシビアな症状が観察されるんです。

二点目に関して
やはりばらつくんですね。
私も、水を飲む量だけの問題ではない気がします。
やはり、数をこなす事が一番の解決策なんでしょうかね。

こういう減少が私の実験だけじゃないと知って安心しました。
もう少し実験してみます。
ありがとうございました。

(無題) 削除/引用
No.2634-2 - 2010/05/28 (金) 12:13:38 - よっしー
B/6ということなので,結構重症化しますね.2.5%程度のDSSで実験されているのではないでしょうか.
一点目は,Aは発症するがB,Cでは発症しないという結果なのか,
あるいは時間的ずれがあるなら,経日的に観察することで,明らかになるのではないでしょうか.(そういうことではないのかな)
二点目は,確かにばらつきますね.
これは水を飲む量によるばらつきだけではないような気がします.
個体差といいますか・・・どうしたらいいのかはわかりません.
きちっと統計学的検討をするしかないのかな.

全然役に立てませんで申しわけありません.

DSS誘導性大腸炎について 削除/引用
No.2634-1 - 2010/05/26 (水) 21:01:37 - onei.e.
皆様、初めまして。
私は現在、急性期のDSS誘導性大腸炎の実験をしていて、C57BL/6Jバックグラウンド3種類のマウスを使っています。細かい事かもしれませんが、どうすればいいか分からないので教えて下さい。

まず一点目です。
以前はマウスのストレイン(病気の起こり方が違います)によってDSSの濃度を変えていました。
何度も実験した結果、バックグラウンドが全く同じ種であるB、C(以下B、C)についてはコントロールも同程度の症状が出てしまい、優位差を出す事ができませんでした。(残りの種A(以下A)については一貫して優位差が得られています。)
上からの指示で3種とも投与するDSSの濃度を統一する事になり、現在Aに合わせてB、Cに投与するDSS濃度を低くしましたが、B、CはAに比べて病気の起こり方が格段に緩く、症状が出てきた時、もしくはAと同程度の症状の時にサクリファイスするとなると、どうしても日数がずれてしまいます。
このような場合、3種とも同じ投与日数で解析した方がいいのでしょうか。
または、腸内の細胞のポピュレーションによりearly colitis、late acute、chronic colitisの日数を定義して実験している論文があったのですが(C57BL/6OlaHsD使用)、同じフェーズの日数内であれば違う投与日数で解析を行っても問題ないのでしょうか。

2点目です。
上記実験でB、Cについては症状のバラツキが大きいのです。
(なお、腸炎の誘導やスコアの記録は委託でして頂いており、解析のみ自分で行っています。)
投与するDSSの濃度を一定にした後、B、Cについてはこれまで2回実験をしましたが、2回の実験で、コントロールと比較して平均スコアが逆転してしまいました。これでは傾向が掴めませんし、優位差が出るのかは疑問です。
(これが結果という事かもしれませんが、この3種類に関して、他の自己免疫疾患モデルでははっきりと優位差が確認できています。
ちなみに優位差が出た疾患モデルは誘導するのに時間がかかりますのでadaptive immunityが働いていると思われます。私の実験はacute phaseを見ているので、短い期間では差が出にくいという事もあるかもしれないと思います。)

DSSは飲み水に混ぜて与えるのが一般的だと思うんですが、このバラツキは個体により飲水量が均一ではないという事で起こっているのか、他に原因があるのか、全く分かりません。
このような経験をされた方はいらっしゃいますでしょうか。
また、DSSを投与する前に一定時間水を与えない時間を設ける、など何か工夫されている事はありますか?

教えて下さい、よろしくお願いします。

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