私が作製したノックアウト体ではE6.5で胚葉分化が停止して致死になります。
何分質問欄にも記載しましたが、当研究室にはマウスの解析を専門に行った方がいないので免疫染色もしくはin situでフェノタイプを見るしかないのですが、それだけではなぜ致死になるのかも分からないのが現状だと思います。
そこで共同研究にもっていきたいと考えた次第です。
発生学会に参加した際に、以下の技術を行っている研究室の方々が居られ、
その技術を用いることができれば解析が進むのではないかと思ったので進言しました。
【技術】
E9.5以下の初期胚なら、数時間〜一晩くらいなら培養を行うことができる。シグナル分子が市販されているなら、培地(普通、100%ラット血清やマウス血清)に加えて培養し発現の変化を見る。
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これに関してはマウス胚をカルチャーした後に、野生型と比較して発現をRT, real time PCR, ウェスタンブロット、ノーザンなど(ここまではできるハンドリングはあります)で見ればいいのではないかと考えております(何分vivoでは致死になるのでvitroにしても細胞が生きているかどうかは不明なため発現を見ても意味があるのかがわからない状態ではありますが)
問題は、以下の技術なのですが、
ビーズにしみ込ませて胚の調べたい場所に埋め込む。
という技術があるのを知りました。
これをするにはうちの設備だけではできないため、その研究技術を持つ大学と一緒に研究できないかと思った次第です。
また質問とは別のことですが、指導教授から以下のことも言われており
「何故そこまでいわれなければならないのか?」と思ったことも有ります。
【いわれたこと】
私がしてきたことは、ベクターの作製→loxマウスの作製→loxマウスのES細胞樹立(ここまでで2年弱)→全身性ノックアウト系列の作製→ノックアウト体と野生型との凍結切片を用いたHE染色による形態比較→ノックアウトした遺伝子産物に対する野生型とノックアウト体との比較としての免疫染色(現状はここまでしかできておりません)をしました。
私としては研究の終着点がまだ見えていないため、
どこまでで話をまとめるのか?が気になり、
表現型を作製しただけで話を終えるのか?
相互作用する因子として○が挙げられるのかも知れない(可能性の域)?
相互作用因子は○と△です(可能性ではなく結果として示す)
以上の3段階のどこまでで行き着こうと考えているのか?
と問い合わせたところ、
「そこを考えるのが君の担当者としての責任だろ?考えられないようなら論文にも名前を載せることはできない。まぁ今の状態では作成はできているけど解析できているとはいえないから名前が載ることもないけどな」
とまでいわれてしまい、「私の今までの努力はなんだったのか?」と考えてしまいました。
このようなことをいわれてしまってはやる気のやの字も出ないだろうと考える私の考え方はおかしいでしょうか? |
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