コンタミネーションは別に初心者に限らずかなり経験を積んだ人でもたまに起こることがあります。だからこれ自体はあまり気にしないでいいと思います。大事な事は出来るだけ早く見つけて処分してしまうこと、この際、汚染が飛散拡大しないように注意して適切な方法で滅菌処理することです。頻発するようならば、単なる手技的な偶発事故でないかもしれません。使っている器具、培地や試薬の汚染など系統的な問題がないかどうか確認したほうがいいでしょう。またラボ全体で起きているならエアコンなどの風の吹き付けやインキュベーターに原因があることもあります。
デコンタミネーションできる可能性はゼロではないですが、成功するのは大変難しいといおもいます。時間的にも労力もかなり大変な作業と思います。いろんな抗生物質で叩くことでいったんしばらくは消えるかもしれませんが、だいぶ時間がたってからまたじわじわでてきたりしますし、耐性化すると今度はそれらの抗生物質が効かなくなったりします。厳しい条件にさらすことで細胞の性質に変化があるかもしれません。比較的容易に入手出来るなら新しいものを手に入れて実験再開した方が絶対いいですし、ふつうはそうします。また基本的に細胞は入手したら早めに凍結ストックを何本かつくっておくことです。また、培地やPBSなどを共有しているラボもあると聞きますが、培養では試薬類は出来る限り自分専用のものを使うほうがいいです。 |
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