20kDa(=kg/mol)を50nM(=nmol/L)に調製するなら
50nmol/L * 20kg/mol
= 50nmol/L * 20000g/mol
= 1000000ng/L
= 1mg/L
の濃度で調製すれば良い。
1mg/L = 1mg/1000ml = 1ug/ml
だから、190ul(=0.19ml)だけ調製したいなら
1ug/ml * 0.19ml = 0.19ug
を量りとって、溶媒に溶かし、190ulにメスアップする。
実際にはこんな量は測れないから、もっと濃いものを調製して薄める。
例えば1uMを1ml調製してストック溶液とし、それを50nMに薄めるなら
1umol/L * 20kg/mol
= 1umol/1000ml * 20kg/mol
= 20ug/ml
1ml調製するから
20ug/ml * 1ml = 20ug
を量りとって、溶媒に溶かし、1mlにメスアップすれば1uMのストック液となる。
実際には20ugなんて極少量なんで、メスアップせずに1mlの溶媒を入れて溶かしちゃう。
これを50nMに薄めるなら
1uM/50nM = 1uM/0.05uM = 20倍に薄める。
つまり10ulのストック液と溶媒190ulを混ぜれば50nMが200ul出来る。
(厳密には溶媒190ulを混ぜるのではなくて、メスアップして200ulにするのがより正確で正しいけど、極少量なん〜)
ストック液の濃さ、量は好みで調整すればいい。
分解しやすい物だと濃いほうがいいし、粘性などで溶かしにくいなら薄くしないといけないし、溶媒が蒸発しやすいなら少量で溶かすのは厳しいし。
例えば試薬A 25ugを全て使って1uM(20ug/ml)のストック液を調製してしまうなら
25ug/Xml = 20ug/ml
Xml = [25/20]ml = 1.25mlにメスアップする。
実際には25ugなんて極少量なんで、メスアップせずに1.25mlの溶媒を入れて溶かしちゃう。
千佳さんのやりかたの50uMをストックとするやり方で、25ugしかない物を溶かすとすると、
50umol/L * 20kg/mol
= 50umol/1000ml * 20kg/mol
= 1000ug/ml
25ug/Xml = 1000ug/ml
Xml = [25/1000]ml = 25ul
25ulで全部溶かす。
間違ってたら誰かが直してくれるはず!!!
単位をちゃんとつけて計算するようにすると、色んな状況に対応できるよ。 |
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