Strep-tag愛用者であり、信者です(笑)
オープンカラムで使っております。
Niカラムはプレパックカラムのがどちらかと言えば好きなのですが、
Strepはオープンカラムでうまくいっているので、オープンカラムしか使ったことがありません。プレパックに興味はあるのですが、値段が高いので試しに買ってみるという訳にもいかず…
以下が感想です。
<長所>
特異性が高いのでワンステップで非常にきれいに精製できる
非常に優れています。カラム一本で十分なので、あまり複数のカラムを通したくないサンプルを扱うときには最適です。
タグが邪魔にならない
Strep-tagはヘリックス構造をとっているそうです。タンパクのフォールディングの邪魔になったりせず、アグりにくいそうです。私のところでは沈殿してしまったサンプルもありますが、Strep-tagが原因かはわかりません。
His-tagよりも安定性に関しては良いと思いますし、GSTほど物理的にも邪魔になりません。
<短所>
カスタマイズができない
効率の良い再生方法とか、より精製純度を上げようとかいうカスタマイズができません。Niですと、ゆっくり撹拌したりとか、溶出のときのイミダゾール濃度を変えたりとか、いろいろと小細工ができますが、Strepでは難しいです。strep-tactinがどの程度の耐性があるのかも未知です。
値段が高い
5回ぐらい使うと吸着が悪くなります。最近、収量が減ったなぁと思ったら、同じカラムをずっと使っていたからだった ということがよくあります。
ケチって使うのは難しいです。
参考になりましたでしょうか? |
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