マウス7日目胚には「採取できるような形の羊膜」はありません。シリンダー状の胚の上下を仕切る膜になっていて、これをとりだす=ほぼ胚をぶちこわす、ということになります。というつっこみはひとまずおいて、どうジェノタイプするかは予定している実験によって変わります。ホールマウントインサイチュウや胚培養をするのであれば、これらの操作が終わってデータをとってから、胚をつぶしてPCRジェノタイプをするのがよいと思います。切片を作ってインサイチュウやイムノヒストをするのであれば、余分な切片でノックアウトした遺伝子の発現をみて、発現のないものをミュータントとします。あるいはエピブラストが必要で、胚体外の部分はいらないということであれば、胚を上下に分けて(ニードルなどで切り分ける)、いらない方からDNAをとるという方法も可能です。あるいは形態的にノックアウトだとはっきり分かるのであれば、ジェノタイプなしで操作を進め、そのように論文に記載するというやりようもあるかと思います。 |
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