ボクも時折、骨格筋の凍結組織を切っております。一般的な意見ですが、isopentane を用いるのは、組織を迅速に凍結させるためです。常温の組織を液体窒素に組織を直接入れると、ガスが出ます。そのガスが収まってから凍りはじめますから、その分、凍結に時間がかかります。迅速に凍らせることが凍結標本の一番重要な事と考えています。
isopentane を液体窒素で十分に冷やしてからその中で凍結させると、ガスは出ませんから、瞬時に凍ります。凍結時間のわずか数秒の違いでもアーチファクトが生じ組織への影響は大きいです。
OCT は組織が小さいときなどはそれに埋めて凍結しますが、やはり組織を瞬時に凍結させるためには、なるべく使わないか、使っても必要最小限度にとどめたほうがよいです。まあ、OCTは組織とクリオスタットの金属ステージの接着剤程度にお考えになったほうがいいかと思います。
このあたりを注意すれば、目的が何であれ、大丈夫かな、と思いますが。
参考になりましたでしょうか。 |
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