Hoechst33342とPropidium iodide(PI)による培養細胞の染色でアポトーシスを判定しようとしてます。
染色と判定の方法で疑問があり質問させていただきます。
細胞はHEK293で、薬剤処理によってアポトーシスを誘導しています。
染色方法は・・・
・正立型顕微鏡使用のため、3.5cm dishにカバーグラスを敷き細胞を培養。
・培養後培地を捨て、4% PFAに置換して室温で30分固定。
・PBSで2回洗浄後、終濃度 1ug/mL Hoechst33342と2.5ug/mL PIの混合液で
15分間室温暗所で染色。
・PBSで4回洗浄後、ピンセットで細胞の載っているカバーグラスを取り出
し、マウント液(DABCO入りグリセロール)を載せたスライドグラスに載せ る。
・カバーグラス周囲をマニキュアでシールする。
・顕微鏡で40倍または60倍で観察。
判定の方法は・・・
・固定後に染色しているので、PIでは細胞すべてが染色される。
・Hoechst33342は生細胞、アポトーシス両方で染まるので、固定した場合は 生細胞以外のアポトーシス細胞のみが染まる。
→両方で染まった細胞のみアポトーシス?
もしくは
・固定後に染色しているので、PIでは細胞すべてが染色される。
・固定で細胞が生きている状態のままで構造が保たれているので
Hoechst33342は生細胞は網目状に、アポトーシスはクロマチン凝縮のため 濃く染まる。
→PIで細胞が断片化もしくは小さくなっているのが見え、尚且つ
Hoechst33342で濃く染まっている細胞がアポトーシス?
何度か試しに染色しましたが、うまく判定できません。
薬剤処理の結果、生細胞が半分にまで減るのを他の方法で確認しているのでアポトーシスが起きているだろうと予測しています。
アポトーシスが起きることは論文で報告されています。
Hoechst33342、PIともに核を染まっているのは見えますが、薬剤処理した方の細胞でアポトーシスらしき状態が顕著に増えている状況が見えませんでした。
サンプルの作成方法、またアポトーシスの判定の方法に自信がないので、ご経験の方がいらしましたら、おかしな点、改善点などご指摘してください。
よろしくお願いします。 |
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