>1つ目の段落の「サンプル間でそろわない」とは、どういうサンプル間?
成育環境条件の異なったチキン(週齢は同じ)から採集した脳組織です。
無修飾ヒストンH3をインターナルコントロールとして検出しました。
ウェスタンの大まかな流れは
1. 脳全体からある部分の脳組織を切り出し,液体窒素で凍結した後,-80℃で保存。
2. SDS-sample bufferを加えて,モーターペッスルでホモジェナイズ
3. 4℃,15,000rpm,20min遠心して上清を回収。これを二回繰り返す。
4. BCA法で定量。
5. 15%ゲルでSDS-PAGE(0.5μg/レーン)
6. セミドライ式もしくはウェット式でPVDFにブロット
7. 2.5% BSA in TBS-Tで1時間ブロッキング
8. TBS-Tで10min*3回wash
9. 抗ヒストンH3(無修飾)抗体,室温,1時間反応
10. TBS-Tで10min*3回wash
11. 二次抗体,室温,1時間反応
12. TBS-Tで10min*3回wash
13. ECL-plus, 室温, 5min反応
14. LAS3000で検出
15. ImageJで定量
> そして、脳からのヒストンを精製するとは、単に脳をウエスタンのサンプルとして使うのではなく、
> ヒストンを精製するというのは、ヒストンが出ないから濃縮するという意味でしょうか?
単にウェスタンのサンプルとして使いたいだけです。
ヒストン自体のシグナルはシングルバンドであること,サイズもあっていることから検出はできていると思います。
しかし,シグナルを定量しても0.5から2倍程度のばらつきがありました。
現在の方法ではサンプル間のホモジェナイズの程度にばらつきがあるからtotalタンパク量を揃えてもヒストンの量が揃わないのではないかと思いました。なので,ヒストンを精製する目的は,ヒストン自体を精製定量することによりサンプル間のヒストン量を揃え,ヒストンの修飾変化を調べることが目的です。 |
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