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糖尿病性腎症モデル(STZ+片腎摘)作製方法 トピック削除
No.2369-TOPIC - 2010/04/09 (金) 17:00:08 - KV
糖尿病性腎症の動物モデルを作製しようと考えています。
これまで、以下の条件でモデル作製を2回程行いました。

動物:SDラット、雄、6週齢
方法:ストレプトゾトシン55または45mg/kg静注→(28日)→右腎摘

この方法の場合、STZ投与2週後ぐらいから著明な下痢を呈し、感染症(右腎摘箇所からの感染、さらに尿路感染→腎盂腎炎)を発症して、その結果死亡するというケースがかなりありました。また、血中クレアチニン(酵素法で測定)がかなりばらついて、中には2桁に達するような個体もありました(STZを45mg/kgとすると血中クレアチニンの上昇はかなり下がりました)。

とりあえず、感染症の問題を避けることと、血中クレアチニンが上がり過ぎる点を避けるために、下記改良方法案のように、右腎摘を先に行ってSTZをよりマイルドな条件で投与したいと考えています。

改良方法案
動物:SDラット、雄、?週齢
方法:右腎摘→(?)→ストレプトゾトシン?mg/kg静注

この方法案の場合、「?」とした箇所をどれぐらいに設定すれば良いか、ご経験のある方がおられましたら、ご教示頂ければ幸いです。
また、STZ投与量が多い場合、血中クレアチニンが高くなり易い理由をご存じの方おられましたら、ご教示お願い致します。
 
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(無題) 削除/引用
No.2369-7 - 2010/04/18 (日) 02:48:10 - 小栗
絶食をかけないで一回投与だと、どの方法をかなりばらつきが出ます(餌に含まれるニコチナマイドに依るんですけど)。連続投与というのはばらつきを避ける目的もあるんですが、夜間の絶食はした方がいいと思います。欠点は糖尿病が長期の実験でなおってしまうことがあるんですけど、頻度は腹腔内投与の方が高い記憶があります。

(無題) 削除/引用
No.2369-6 - 2010/04/15 (木) 12:13:36 - KV
小栗様

貴重なご示唆を頂きありがとうございました。
やはりSTZ投与量が多すぎるのですね。仰るようにSTZ投与条件をマイルドにして検討してみたいと思います。
一点確認させて頂きたいのですが、連日複数回投与ということは、当然絶食はかけない、という理解で宜しいでしょうか?

おそらくSTZ量が多すぎる 削除/引用
No.2369-5 - 2010/04/14 (水) 03:49:08 - 小栗
STZは会社、製品、ロットにかなりのばらつきがあります。中性pHでは不安定ですが、5分位なら支障ありません。2週間ぐらいから下痢が始まるというのは、おそらく量が多く副作用がおきていると思います。
少量(30mg/kg)、腹腔注射2−3日連続を試してはどうでしょうか。血糖は指して変わりませんが体重増加が普通にみられます。

(無題) 削除/引用
No.2369-4 - 2010/04/12 (月) 17:08:04 - KV
himawari様 しま様

コメント誠にありがとうございました。
しま様のご指摘の通り、下痢を起こし易い動物であるという点はやはりあきらめるしかないようですね。汚れた飼育ケージは毎日替えていますが、それでも尿路感染してしまうならば、そういうものとして扱う(感染が起きていないか常にモニターして、感染がわかった時点で試験から除外する等)しかないように感じました。

尚、下痢はやむなしと考えるとしても、STZラットはやはり易感染性のようですので、himawari様のご指摘の通り、感染症を起こし得る操作は、何か対策しておかなければならないと感じております。
現在の状況としまして、ラットはSPFを使用しており、飼育環境はクリーンな状態です。静脈注射は、注射用生食(新しく開封したもの)にSTZを溶かして、5分以内に投与するようにしています。また、手術はクリーンルーム内で行っております。なお、shamオペ群は感染症は起こしておりませんでした。
これらの状況下で、感染しそうなポイントとしては、静注の場合、STZを溶かしてフィルター濾過をしていない点が少し気になっています。STZは溶液状態では高分解性なので、フィルター濾過でもたついていると分解してしまいそうで、避けていました。クエン酸バッファーで安定という話もありましたが、生食でも糖尿病発症に支障はないという話を聞いたことがあるのと、投与時の痛みもありそうなので、最終的には生食に落ち着いたというところです。
そして最も感染が気になるのは、やはり手術の時かと思われます。この場合、気になる点は、手術器具は滅菌したものを使用していますが、何匹も連続して処置するため、エタノール消毒して使い回ししているという点です。また、手袋も1匹毎に替えているわけではなく、エタノール消毒しています。

感染を防ぐ手立てとして、他にお気づきの点ございましたら、アドバイス頂けましたら幸いです。

(無題) 削除/引用
No.2369-3 - 2010/04/12 (月) 10:05:59 - しま
STZ誘発糖尿病の場合、多食多飲になるので、下痢をしやすくなります。従って、下痢=感染症ということは無いと思います。
しかし、本当に感染症であるならば、himawariさんが指摘されているように飼育環境か手術や投与時の衛生管理によるものと思われます。

(無題) 削除/引用
No.2369-2 - 2010/04/10 (土) 20:37:20 - himawari
誰もサジェスチョンがないので。

下記の方法が参考になります。
http://www.j-tokkyo.com/2004/A01K/JP2004-141043.shtml

7、8 weeksのSDラットにSTZを40 mg/kg i.v.
10日間の経過観察後、血糖値を測定して所定の血糖値(300mg/dL)に達して安定したらSTZ投与後14日目に右腎摘出。
おおざっぱなプロトコルはこんな感じではないでしょうか。

下痢を起こしていることから感染症にかかっている可能性が考えられます。
SDラットはSPFを使用していますか?
また、飼育環境はクリーンですか?(SPFに限りなく近い環境ですか?)
適切な方法で静脈注射、手術を行っていますか?
(考えられる感染経路はここが疑わしい)
sham operation groupも感染症を起こしますか?

この病態モデルにおいて血中クレアチニンが上がるのは当たり前です。
クレアチニンクレアランスが劇的に下がります。
血中クレアチニンが高くなるのは主としてSTZによる腎障害が起きているからです。

糖尿病性腎症モデル(STZ+片腎摘)作製方法 削除/引用
No.2369-1 - 2010/04/09 (金) 17:00:08 - KV
糖尿病性腎症の動物モデルを作製しようと考えています。
これまで、以下の条件でモデル作製を2回程行いました。

動物:SDラット、雄、6週齢
方法:ストレプトゾトシン55または45mg/kg静注→(28日)→右腎摘

この方法の場合、STZ投与2週後ぐらいから著明な下痢を呈し、感染症(右腎摘箇所からの感染、さらに尿路感染→腎盂腎炎)を発症して、その結果死亡するというケースがかなりありました。また、血中クレアチニン(酵素法で測定)がかなりばらついて、中には2桁に達するような個体もありました(STZを45mg/kgとすると血中クレアチニンの上昇はかなり下がりました)。

とりあえず、感染症の問題を避けることと、血中クレアチニンが上がり過ぎる点を避けるために、下記改良方法案のように、右腎摘を先に行ってSTZをよりマイルドな条件で投与したいと考えています。

改良方法案
動物:SDラット、雄、?週齢
方法:右腎摘→(?)→ストレプトゾトシン?mg/kg静注

この方法案の場合、「?」とした箇所をどれぐらいに設定すれば良いか、ご経験のある方がおられましたら、ご教示頂ければ幸いです。
また、STZ投与量が多い場合、血中クレアチニンが高くなり易い理由をご存じの方おられましたら、ご教示お願い致します。

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