皆様いつもありがとうございます。
さて、自分の仕事場ではこれまで、細胞培養に使うパスツールピペットの乾熱滅菌に共同研究先の研究室にある乾熱滅菌器を使わせてもらっていました。
ところが、あるとき、自分のラボでアガロースゲルを溶かすために使っていた電子レンジが、単なる電子レンジではなく、オーブン機能をもつオーブンレンジであることに気がつきました。
オーブンレンジであれば当然、160度20分などの温度調節など、わけももないことで、「そっか、これで乾熱滅菌すればいいじゃん!」と気がつきました。
皆様の研究室では値段が高くて、単一の機能(滅菌)しかなく、中を見ることも出来ない乾熱滅菌器を使用されていることが多いかと思います。
オーブンレンジであれば値段も安く、アガロースゲルを作るための電子レンジ機能も付いていますし、その気になればパンもケーキもクッキーも焼くことができます。
アガロースゲルを電子レンジで溶かす際に、三角フラスコにあらかじめEtBrを入れているような使い方をしている場合は危険を伴いますが、泳動後に後染めするとか、ゲルメーカープレートに流し込む直前にEtBrを加えるような使い方をしているのであれば、オーブンレンジの中は全く危険はありません。
どうでしょうか、皆様、今、研究室に電子レンジと乾熱滅菌器の両方があって、それらの使用頻度がある程度高いのであれば変更は難しいかも知れませんが、10万円程度でオーブンレンジは買うことが出来ます。しかも最近のものはターンテーブルが無く、中はフラットなものが多いようです。
電子レンジとしてアガロースゲルの作成に、そして、オーブンとして乾熱滅菌器としても使える。
今後、バイオ系のラボではこれが当たり前になるのではないでしょうか。
Sammy@Click & Press
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