Hanks 系は大気中で使うようにバイカを減らしています。ただそのためbuffer能はほとんどないと言ってもいいです。大気中では1時間以内に8ぐらいまでpHが上がります。
CO2インキュベーターでつかうにはヘンダーソン ハッセルブラッドの公式で計算してバイカの量とCO2濃度を決めることになります。pH7.4にするにはCO2が5%中で2.2−2.4gNaHCO3で、MEMとか他のmediaはこれです。が、DMEMは違うんですよ、なぜかは知りませんが。だからDMEMでもバイカを減らして使ってもいいんですが、buffer能は当然落ちます。
Transformed cellとかCancer cell lineはprimary cellと比べると糖代謝が恐ろしく高いんで、代謝でpHが下がるというのも本当ですが、buffer能が落ちるぶん液交換が頻繁になるかもしれません。
対象とする細胞にもよりますが、普通のカルチャーでは気にしなくてもいいというのは本当のところと思います。
ただmolecular probeで出しているCaとかoxidative stress のfluorescence probeにはpHに非常に敏感なものがあるんで留意する必要があると思っています。 |
|