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W.B. トランスファーバッファーにグリシンを入れる理由 トピック削除
No.2262-TOPIC - 2010/03/18 (木) 21:29:43 - Glycine

いつも見て勉強させていただいています。

すごく基本的なことで恐縮なのですが、お尋ねさせていただきます。

当研究室では、Western blotting の transfer bufferに
Towbin の transfer buffer を参考にしています。

組成としましては、25 mM Tris, 192 mM Glycine, 10% MeOH です。

そこで疑問なのですが、transfer buffer に含まれるGlycine は
いったい何のために入れてあるのでしょうか?

もし入れなかった場合は transfer されないのでしょうか?

どなたかご教授していただけませんでしょうか?
どうぞよろしくお願いいたします。
 
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(無題) 削除/引用
No.2262-10 - 2010/03/24 (水) 22:54:50 - Towbin
>glycineの濃度って百数十mM程度と思うのですが、これは疎水的相互作用を増強するほど高濃度だろうか?と思うのですがどうでしょう。

確かに一桁低いですね。

(無題) 削除/引用
No.2262-9 - 2010/03/24 (水) 20:51:23 - コメント
glycineの濃度って百数十mM程度と思うのですが、これは疎水的相互作用を増強するほど高濃度だろうか?と思うのですがどうでしょう。

(無題) 削除/引用
No.2262-8 - 2010/03/24 (水) 17:56:46 - Towbin
単なる歴史的な理由でしかないと思いますよ。論文で引用するときにちょっと変えるとその旨書かないといけないし。originalは、単にSDS-PAGEのbufferからSDSを抜いたのを使っただけのようですし。ただ、当時のニトロセルロースは品質が悪かったので、いわれるとおりに、疎水性相互作用を強める必要があったというのはあるかもしれません。いずれにせよ深い意味はないでしょう。10mM CAPS-Naはもちろんですが、何でも電流が流れれば、たとえば10mM酢酸でもtransferされますよ。NaOHやHClだと蛋白への作用があるので使わないですが。

(無題) 削除/引用
No.2262-7 - 2010/03/24 (水) 16:25:33 - あかね
以下、求めている答えと一致するかどうか。
http://www.biology-online.org/biology-forum/about14125.html?hilit=Migrates

(無題) 削除/引用
No.2262-6 - 2010/03/24 (水) 16:05:40 - Glycine
皆さまありがとうございます。

その後調べてみたのですが、正確な理由はよくわかりません。
以下推測を記載させていただきますが、もし間違いがあればぜひぜひご指摘ください。

Glycine を入れるいくつかの理由として、

@ 疎水性相互作用を強め、タンパク質とメンブレンとの結合を強めるという
こと。しかし、これは NaCl などの塩でも同様の現象が起こるので、Glycineである必要があるとは考えにくい。

A SDS-PAGE stacking gel の Glycine の原理と似た理由で用いているということ。Transfer する際電極版の - 側は H+ を放出しその結果 buffer 中の pH が下がる、その結果 Glycine のイオン化率が低下し電気抵抗が上昇しタンパク質の移動速度が増す。一方の + 側は逆の現象。つまり、メンブレンに到達するまでは、タンパク質の移動は早くなりメンブレンから + 側はが約の現象が起こるという空想。

@はどうも確からしいのですが、Glycine の必要はないような気がするということ、Aは半分空想なので結局正確な理由はわかりませんでした。

ですので
どなたか Transfer buffer に Glycine を入れる理由が分かる方いらっしゃいましたらぜひとも解説お願い申し上げます。

(無題) 削除/引用
No.2262-5 - 2010/03/19 (金) 00:09:09 - どら
GlycineどうこうよりもHCl(というかCl-)が電極に対して都合が悪い、とウェスタンの機器マニュアルに書いてあったような気がします。

(無題) 削除/引用
No.2262-4 - 2010/03/18 (木) 22:29:11 - c
この場合Glycine自体はTrisとともにbuffer能に働いています。ただGlycineでないといけないということでなくて、Tris-Glycine bufferはSDS-PAGEのRunning bufferとほとんど同じような組成ですから、Gelの中を垂直方向に泳動したものを、では今度はそのまま膜に向かって水平方向に移動させましょうみたいな感じで、引き続き同じTris-Glycine系bufferが使われるのではないでしょうか。(ゲル電気泳動でのTrisやGlycineの働きは、「蛋白質酵素の基礎実験法」など電気泳動の原理が詳しく書いてある本に出てますから見て下さい。)
転写にはCAPS buffer (pH10~11)などGlycine を含まないTransfer bufferもよく使われますし、実際Tris-Glycine系とほぼ同等かそれ以上の転写能を示します。Glycineが転写に何か特別な役割をもつという訳ではないと思います。

(無題) 削除/引用
No.2262-3 - 2010/03/18 (木) 21:50:16 - Glycine

早速のお返事ありがとうございます。

おっしゃる通りで、Glycine の 1つの役割は Tris を溶解した時の
高い pH を下げるためだと思います。

その為、25 mM Tris, 192 mM Glycine 中では pH8.3になります。

しかし、それでは HCl で pH を下げた Tris-HCl (pH8.3) を
利用すればいいような気がします。

Glycine でなくてはならない理由が分かる方、
Tris, Glycine 以外の組成で transferを行っている方が
いらっしゃいましたらご教授いただけませんでしょうか?

どうぞよろしくお願いいたします。

(無題) 削除/引用
No.2262-2 - 2010/03/18 (木) 21:35:38 - うーんと
TrisによるpHを下げるためが1つですよね

W.B. トランスファーバッファーにグリシンを入れる理由 削除/引用
No.2262-1 - 2010/03/18 (木) 21:29:43 - Glycine

いつも見て勉強させていただいています。

すごく基本的なことで恐縮なのですが、お尋ねさせていただきます。

当研究室では、Western blotting の transfer bufferに
Towbin の transfer buffer を参考にしています。

組成としましては、25 mM Tris, 192 mM Glycine, 10% MeOH です。

そこで疑問なのですが、transfer buffer に含まれるGlycine は
いったい何のために入れてあるのでしょうか?

もし入れなかった場合は transfer されないのでしょうか?

どなたかご教授していただけませんでしょうか?
どうぞよろしくお願いいたします。

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