以前関連トピをたてたのでレスします。
私のラボではシャークコームの自作を依頼したことがあります。
テフロン製のものは職人さんが手で加工するとのことで 5000円/枚くらいしました。
ミニゲルサイズでは25レーンくらい、ワイドゲルサイズでは45レーンくらいでした。
コームの櫛歯が2mm幅、歯と歯のすき間が1mm幅の繰り返し(3mmピッチ)だったと思います。
テフロンは素材の性質上空気を含んでいて、テフロン周辺のアクリルアミドが
固まりにくいのでコームを抜きやすいということですが、ウェルとウェルの
間の壁がこのくらい細くなると、壁がしっかり固まらずに、コームを抜いた
ときに壁がズレやすくなってしまいます。
クリスタルチップの先で1ウェルずつ直すことはできますが、隣のレーンに
サンプルが漏れたりしないか心配になります。
また、検出したバンド間の横方向のスキマがあまり綺麗に空かないので、
レーンを切り分けて定量する際に問題になることがあります。
そこで、1mm厚のアクリル板を使って、櫛歯を台形にしたものをレーザー加工
業者に頼んで作成してもらいました(3000円/枚位)。
ワイドゲルサイズに2.5mmピッチで52レーンというキワモノですが、レーザー
加工なので精度は高いです。
また、ウェル間の壁が崩れることもないですし、バンド間の横方向のスキマも
綺麗に空きます。
1wellあたりのロード量が10uLぎりぎりになってしまうのと、アクリル板の
耐久性が不明なのが難点ですが、一枚のゲルに多数のサンプルを載せるという
目的であればお奨めしておきます。 |
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