ニトロセルロース膜は、PVDFに比べて疎水性が低く、タンパク質と膜との主要な結合力である疎水結合力が弱いといわれています。
セミドライブロットの場合はあんまり関係ないかもしれないですが(私はウェット派なのでよくわかりません)、ニトロセルロールのウェットブロットのときは、トランスファバッファ組成で、疎水結合力を高めるメタノール(20%)の濃度を下げたり、弱めるSDSが入っていると、ブロットされるタンパク質量が著しく減少します。ウェットブロットでは、高分子量などトランスファ効率の低いタンパク質をブロットする場合、トランスファ効率を上げるためSDSを加えたり、メタノール濃度を下げたりしますが、ニトロセルロースに対してはブロットの効率(binding capacity)を下げてしまうので避けます。 |
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