> STS濃度依存的な作用を見る、グラフの傾きをみる、の2点につきましては十分理解ができませんでした。可能ならもう少し具体的にご説明いただければ幸いです。
これはどちらについても同じことを意味しています。
STSの濃度依存的な作用を確認できた場合、あるいは化合物の濃度依存的なSTS誘導性細胞死を抑止できた場合は、確かにそれぞれの薬剤が作用しているとする確認が取れるということです。また、得られた化合物の今後の解析にあたっての基礎情報として非常に有用であると思います。多少の手間がかかるので、第二段階目の解析として私なら行います。
> 以下のような場合、どのように考えればよろしいでしょうか。
> 例えば、2つの化合物を評価し(AとB)、STSに対する細胞死抑制率は同じ。一方でSTSなしの化合物単独評価をした場合、Aは細胞増殖作用を示す、Bは細胞死誘発作用を示す。
> この場合、真の細胞死抑制率はBの方が高いと考えてよろしいでしょうか?
この結果では、
・A、B同様に「STS依存性」細胞死を抑止する。
・A単独では細胞死増殖作用がある。
・B単独では細胞死誘導作用がある。
これらはそれぞ独立した結果であり、リンクすることは今のところできないのでこれ以上のことは言えないと思います。
真の細胞死抑制率の意味するところが私にはわかりません。
もし、どんな刺激による細胞死に対しても抑制作用をしめす化合物を求めておられるのであれば、そういった視点で結果を眺めるべきかと思います。
たとえば、Aによる細胞増殖作用はbasalでの細胞死を押さえているが故の作用であるとは考えられませんか? |
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