Bio Technical フォーラム

  • バイオ関連の実験をする上での、試薬、機器、プロトコールなどの情報交換の場です。
  • 質問に対して解答できる方は是非、書き込んで下さい。
  • このフォーラムにふさわしくないと管理人が判断した投稿は予告なく削除します。

トピック一覧 | 研究留学ネットに戻る

最新のフォーラム | このフォーラム | ひとつ前のフォーラム(readのみ)

このスレッドをはてなブックマークに追加このスレッドをはてなブックマークに追加

細胞死保護作用化合物の探索:化合物単独作用の評価について トピック削除
No.2172-TOPIC - 2010/03/05 (金) 16:35:16 - KT
細胞死を抑制する化合物の探索を行っています。培養細胞に化合物を前処置し、その後にスタウロスポリン(STS)を添加して24時間後にアッセイです。細胞数を指標とした評価で、溶媒群に比べて細胞死が抑制されればヒットとしております。
並行して化合物単独(STSなし)の評価も行っており、中には化合物単独で細胞増殖作用あるいは細胞死を起こすものがありました。このように化合物単独で作用を示す場合、STSに対する作用をoverestimateあるいはunderestimateしてしまうと思われますが、どのように解析(補正)すれば適切な評価が得られるのでしょうか?
コメント、あるいは参考になる文献など教えていただければ幸いです。よろしくお願いします。
 
- このトピックにメッセージを投稿する -



7件 ( 1 〜 7 )  前 | 次  1/ 1. /1


(無題) 削除/引用
No.2172-7 - 2010/03/08 (月) 11:19:09 - パーマノックス
> STS濃度依存的な作用を見る、グラフの傾きをみる、の2点につきましては十分理解ができませんでした。可能ならもう少し具体的にご説明いただければ幸いです。

これはどちらについても同じことを意味しています。
STSの濃度依存的な作用を確認できた場合、あるいは化合物の濃度依存的なSTS誘導性細胞死を抑止できた場合は、確かにそれぞれの薬剤が作用しているとする確認が取れるということです。また、得られた化合物の今後の解析にあたっての基礎情報として非常に有用であると思います。多少の手間がかかるので、第二段階目の解析として私なら行います。

> 以下のような場合、どのように考えればよろしいでしょうか。
> 例えば、2つの化合物を評価し(AとB)、STSに対する細胞死抑制率は同じ。一方でSTSなしの化合物単独評価をした場合、Aは細胞増殖作用を示す、Bは細胞死誘発作用を示す。
> この場合、真の細胞死抑制率はBの方が高いと考えてよろしいでしょうか?

この結果では、
・A、B同様に「STS依存性」細胞死を抑止する。
・A単独では細胞死増殖作用がある。
・B単独では細胞死誘導作用がある。
これらはそれぞ独立した結果であり、リンクすることは今のところできないのでこれ以上のことは言えないと思います。

真の細胞死抑制率の意味するところが私にはわかりません。
もし、どんな刺激による細胞死に対しても抑制作用をしめす化合物を求めておられるのであれば、そういった視点で結果を眺めるべきかと思います。
たとえば、Aによる細胞増殖作用はbasalでの細胞死を押さえているが故の作用であるとは考えられませんか?

(無題) 削除/引用
No.2172-6 - 2010/03/07 (日) 22:44:09 - KT
ご回答ありがとうございました。
ミトコンドリア系とは異なる他のアッセイで確認する、またSTS以外の系で試す、よく理解できました。特に他のアッセイ系で確認するというのは私も常日頃必要だと思っています(細胞の見た目とWST数値の印象が大きく異なる場合があるため)。
STS濃度依存的な作用を見る、グラフの傾きをみる、の2点につきましては十分理解ができませんでした。可能ならもう少し具体的にご説明いただければ幸いです。

以下のような場合、どのように考えればよろしいでしょうか。
例えば、2つの化合物を評価し(AとB)、STSに対する細胞死抑制率は同じ。一方でSTSなしの化合物単独評価をした場合、Aは細胞増殖作用を示す、Bは細胞死誘発作用を示す。
この場合、真の細胞死抑制率はBの方が高いと考えてよろしいでしょうか?

よろしくお願いします。

(無題) 削除/引用
No.2172-5 - 2010/03/07 (日) 17:35:01 - himawari
ごく簡単に説明させていただきます。

グラフの傾き:
IC50が同じでもグラフの傾きが緩やかでだらだらとしているのであれば、反応阻害がより強固であることを示します。
急激に傾くより緩やかな方が生体反応にとって非常に効きがよいのです。

カウンターアッセイ:
細胞の生死を判定する際、MTTやWST-8などを使うと思いますが、これは酵素反応等を利用するのでアッセイ系によって細胞の生死を判定するにはそぐわない場合があります。
ミトコンドリアの呼吸鎖毒性を持つ物質の場合、細胞死を起こしていないのにもかかわらずMTTやWST-8の反応を阻害するものがあります。
増殖を促進しているように見えても、呼吸鎖毒性がある場合もありますので、真にヒットしたかどうかは

細胞死を誘導する薬剤を変える
細胞死の判定にMTTやWST-8等のミトコンドリアの酵素反応を利用したマーカーを使わない系で追試する
BrdUアッセイ・・・

など、複数のアッセイ系で追試する必要があります。

MTTのabsorbanceが下がっても、TFAMを活性化し、実際には細胞死を抑制している物質なんかもありますので生体反応は思ったより複雑ですね。
MTTやWST-8は1st screeningぐらいには使ってもいいと思いますよ。

(無題) 削除/引用
No.2172-4 - 2010/03/07 (日) 15:49:14 - 横から
横から失礼します。
このトピに興味を持ったので質問させて下さい。
himawari さんの”真にヒットしたかどうかIC50、グラフの傾き、カウンターアッセイも必要だと思う。”について、素人の質問で大変恐縮ですが”グラフの傾き”、”カウンターアッセイ”について具体的に教えていただけないでしょうか?(AAの様なったらBBであることが考えられる、というような説明だと大変助かります)。

(無題) 削除/引用
No.2172-3 - 2010/03/06 (土) 16:02:57 - himawari
真にヒットしたかどうかIC50、グラフの傾き、カウンターアッセイも必要だと思う。

(無題) 削除/引用
No.2172-2 - 2010/03/06 (土) 11:43:27 - パーマノックス
STS濃度依存的な反応をみる。STSとは独立した他の細胞死誘導剤に対する反応を見るのが良いかと思います。

細胞死保護作用化合物の探索:化合物単独作用の評価について 削除/引用
No.2172-1 - 2010/03/05 (金) 16:35:16 - KT
細胞死を抑制する化合物の探索を行っています。培養細胞に化合物を前処置し、その後にスタウロスポリン(STS)を添加して24時間後にアッセイです。細胞数を指標とした評価で、溶媒群に比べて細胞死が抑制されればヒットとしております。
並行して化合物単独(STSなし)の評価も行っており、中には化合物単独で細胞増殖作用あるいは細胞死を起こすものがありました。このように化合物単独で作用を示す場合、STSに対する作用をoverestimateあるいはunderestimateしてしまうと思われますが、どのように解析(補正)すれば適切な評価が得られるのでしょうか?
コメント、あるいは参考になる文献など教えていただければ幸いです。よろしくお願いします。

7件 ( 1 〜 7 )  前 | 次  1/ 1. /1


パスワードを入力してチェックした記事を チェックした記事を