タンパク質のアミノ酸配列に基づいて設計する場合ですが。
本当のターゲット以外へのアニールを極力抑えるために、「縮重」とは言ってもできるだけヴァリエーションを減らせる場所で設計すべきと思います。
・できる限り「Leu, Ser, Arg」(6つのコドンが対応するアミノ酸)を含まない配列部位。
・できれば「Pro, Thr, Val, Ala, Gly 」を含まないかそれらが少ない部位。
・できれば「Trp, Met」を含む部位。
以上3点を目安に設計する領域を探せば、自動的に配列のヴァリエーションは少なくなりますよね。
私もpumpkinさんのように、およそ30-35merくらいで設計するのがよいと思います。Tmの計算は適用できないと思ってよいので(ヴァリエーションの中で実際にどれがアニールするかわからないし、標的と完璧に同じ配列でなくても働くから)、普通のPCRと比べると「ちょっと長すぎるかな」くらいでもOKだと思います。
同じく、センス・アンチセンスともに2つずつは設計してよいかと思います。Pumpkinさんが書かれているように複数の組合わせを試すことができるというのもありますが、複数のプライマー対があれば、Nested PCRを行なうこともできます。私が行なった縮重プライマーでのPCRでは、Nestedをやって初めてはっきりした増幅産物が得られたことが多いです。
あと、私は3'末端が縮重塩基にならないようにしています(もちろんその部位のアミノ酸配列が確実に間違いないとき)。それが効いて増えているのかはわかりませんが。 |
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