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タンパク質の局在について トピック削除
No.1911-TOPIC - 2010/01/14 (木) 19:22:28 - ANRIS
タンパク質が合成された後、核内へ輸送されるタンパク質にはどういう例があるでしょうか?

当初、細胞質にのみ存在すると言われていたタンパク質が核内にも存在するという論文を最近見つけました。
炎症やアポトーシスのシグナル伝達に関連するあるタンパク質です。

論文では、HeLaやMEFで特に何も刺激せず普通に培養して、細胞質と核内に存在しています。
定量はしていませんが、ウェスタンのバンドの濃さを見る限り、細胞質:核=5:1くらいの割合で存在しています。
自分で、HEK293でも確認してみましたが同じような傾向でした。

転写因子など、何らかの刺激で細胞質に存在するタンパク質が核内に移行する例はいろいろあると思いますが、初めから(無刺激で)、核内に存在しているのはどういう役割のためか不勉強のため想像がつきません。

もし、何かヒントとなるような例(タンパク質)がありましたら、どうぞご教授願います。
 
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もしかして 削除/引用
No.1911-8 - 2010/01/15 (金) 22:06:21 - ゆず
そのタンパク質は私が以前に研究していたものかもしれません。

記憶が曖昧ですが、そのタンパク質はimportinとのinteractionが報告されていませんか?リン酸化型が核内に局在しているという論文もあったように思います。

違うかったらすいません。

(無題) 削除/引用
No.1911-7 - 2010/01/15 (金) 18:28:13 - ANRIS
おおさん、たいへん勉強になりました。

教えていただいたいくつかの例の論文をあたってみた上で、少し方向性を考え直したいと思います。

みなさん、ありがとうございました。

(無題) 削除/引用
No.1911-6 - 2010/01/15 (金) 07:12:45 - おお
核に入る機構は大雑把にわけると能動的、受動的なものにわけれます。
受動的なものは拡散によるものという考え方ですが、核膜こうとの親和せいなどいろいろ
な考察があるようです。1度細胞分裂すると核膜が消失しますので、
核膜形成のときの取り込みが指摘されているものもあったかと思います。

MAPKは拡散で核に入ると言われていて、核から汲み出される機構によって
普段は核内の量を低く保っています。レプトマイシンはこの核外移行の
阻害剤です。

核移行シグナルがない核タンパクもあります。そのなかで、たの核移行シグナル
をもったタンパクとコンプレックスで移行することが示させている
ものもあります。

核移行で地道にやっていくならインポーチンそのたよく分かった機構も
ありますので、IPなどふくめてやれることは結構あると思いますが、
あくまでも地道なと言う事でいちど方針をお考えになってはと思います。

(無題) 削除/引用
No.1911-5 - 2010/01/15 (金) 01:37:15 - ANRIS
ゆーたさん、kanataさん、ご意見いただきありがとうございます。

確かに、細胞が生きている限り、恒常性を維持するためのシグナル(刺激)や重力刺激などたくさんありそうですね。

詳しく述べませんでしたが、注目しているタンパク質「X」にはppkkkrkvなど既知の核移行シグナルは見当たりませんでした。
しかし、いくつかのデーリションミュータントとWTを過剰発現させて、無視劇で核内に入っていく量を比較してもいいかもしれませんね。
(何か参考になる論文を探してみますが)ただ、今手持ちの発現プラスミドがタグ付きものなのですが、核内に入っていくか心配です。

タンパク質 X が核内で他のタンパク質と相互作用するために必要な既知の刺激物で刺激し、内因性Xの細胞質、核内の比率変化を探っていることろですがなかなか変動条件が見つかりません(汗)。

何か、他のタンパク質の例をアナロジーとして考えられないかと・・・。
ヒストンがimportinによって核内に輸送されるためのイニシエーターが何なのか論文で探してみたいと思います。

(無題) 削除/引用
No.1911-4 - 2010/01/15 (金) 00:12:10 - Kanata
5年ほど前に、ヒストンは細胞質で生合成されてimportinによって核内に輸送されるという論文を読みました。日進月歩の分野なので、別の知見が得られているかもしれませんが。ご専門の方、訂正ありましたらよろしくお願いします。

蛇足ですが、どういう役割かを考えるのが楽しいのではないでしょうか・・・

(無題) 削除/引用
No.1911-3 - 2010/01/14 (木) 19:31:22 - ゆーた
>転写因子など、何らかの刺激で細胞質に存在するタンパク質が核内に移行する例はいろいろあると思いますが、初めから(無刺激で)、核内に存在しているのはどういう役割のためか不勉強のため想像がつきません。

核移行シグナルを潰したものと、full lengthを導入したものとで、おたくが言う「無刺激」での細胞の振る舞いを調べればいいのではないでしょうか。

(無題) 削除/引用
No.1911-2 - 2010/01/14 (木) 19:29:28 - ゆーた
>転写因子など、何らかの刺激で細胞質に存在するタンパク質が核内に移行する例はいろいろあると思いますが、初めから(無刺激で)、核内に存在しているのはどういう役割のためか不勉強のため想像がつきません。


厳密に[無刺激]なんて状況はないでしょう。

細胞はずっと生き続けている訳ですし。

そんなことよりも、刺激することでその比率が変わることに眼を向けるべき。

絶対的なものなど存在しない。全ては相対的な現象。

タンパク質の局在について 削除/引用
No.1911-1 - 2010/01/14 (木) 19:22:28 - ANRIS
タンパク質が合成された後、核内へ輸送されるタンパク質にはどういう例があるでしょうか?

当初、細胞質にのみ存在すると言われていたタンパク質が核内にも存在するという論文を最近見つけました。
炎症やアポトーシスのシグナル伝達に関連するあるタンパク質です。

論文では、HeLaやMEFで特に何も刺激せず普通に培養して、細胞質と核内に存在しています。
定量はしていませんが、ウェスタンのバンドの濃さを見る限り、細胞質:核=5:1くらいの割合で存在しています。
自分で、HEK293でも確認してみましたが同じような傾向でした。

転写因子など、何らかの刺激で細胞質に存在するタンパク質が核内に移行する例はいろいろあると思いますが、初めから(無刺激で)、核内に存在しているのはどういう役割のためか不勉強のため想像がつきません。

もし、何かヒントとなるような例(タンパク質)がありましたら、どうぞご教授願います。

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