現在私はニワトリ細胞を初代培養系にて分化誘導する研究テーマをもっています。昔よりニワトリの眼には組織幹細胞能を有している細胞が存在し、私はその幹細胞を利用した神経系への分化誘導を研究しています。
目的組織より単一状態で分離してきた細胞があるのですが、どうやらその単一細胞集団のなかにも幹細胞能を有すものとそうでないものが混在しているようです。実際には幹細胞能を有す細胞はわずかで何かしらの精製過程が要求されます。
そこで現在セルソーターによる膜抗原タンパクの違いを利用するか遺伝子導入による強制発現の系を考えています。本実験における膜抗原や転写因子は決定されておらず、進めていくには自分でいくつかの試験をする必要があります。
皆様はこのような時にどのようなストラテジーを組むのが最も適当で最短だとお考えでしょうか?
私としてはセルソーターの場合はいくつかの膜抗原を論文より推測して混在細胞系から分離・培養しようと考えていますが培養期間が定かでないことにデメリットを感じています。遺伝子導入では前者と同じく有用な転写因子が決定されているわけではないので論文を基にいくつかの候補を考え確かめる必要があると思います。
これらを踏まえて何かご指摘あればお願いします。それとセルソーターに関しその原理(特に膜抗原の認識方法と設定の仕方:何を購入し設計するのか)とウイルスベクターによる遺伝子導入でニワトリには難点があるなどご存知の方がいましたら情報をいただけたらと思います。素人目線のご質問で大変申し訳ございませんが宜しくお願いいたします。 |
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