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キシレンでの透徹とは トピック削除
No.1773-TOPIC - 2009/12/17 (木) 03:06:16 - yuki
初めまして。
大学で病理の研究室に入室した病理初心者です。
本日疑問に思ったことがあったので質問させていただきます。
2点あります。

・病理切片を作成する際、脱水アルコールに漬けた後の
キシレンによる透徹とはどういう意味があるのでしょうか?
単に封入剤にキシレンが入っているからキシレンをなじませるといったものでしょうか?見やすくする為と聞いたのですが、そうなのであればどうして見やすくなるのでしょうか?

・透徹のキシレンにつけすぎると切片に何か問題が起こりますでしょうか?

この2点が質問です。よろしくお願いします。
 
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(無題) 削除/引用
No.1773-3 - 2009/12/17 (木) 09:58:16 - tani
染色後の封入手前のキシレンの透徹の話でしたら、多くの場合、封入剤は有機剤で溶かしています。アルコールは水にも有機剤にも溶けますが、どっちかと言うと水に親和性が高いです。
染色液の多くは水溶性なので、封入剤にアルコールが入り込むと退色の原因になります。
また、アルコールを長く使っていると水分を吸収します。無数の水滴が標本に入って台無しになることもよくあります。特に、気温の高い夏場ではスライドをアルコールから出した瞬間にアルコールが気化して水滴がスライドに知らないうちについて顕微鏡を覗いて慌てることもよくあります、ご注意を。

キシレンに入れすぎることの問題ですが、一般的な染色液の多くは数日くらい入れっぱなしでも退色などの問題はたぶんありませんが、すみやかに封入してしまうのがお作法かな。
キシレンによる透徹はちゃんとおこなって下さい。 疑問があればまたご質問ください。

(無題) 削除/引用
No.1773-2 - 2009/12/17 (木) 09:54:17 - CJ
組織の脂質と水分は屈折率が違うのでそのままではうまく検鏡できません。
キシレンなりグリセリンなどに漬け込むことによって脂質を溶かすとともに内部の屈折率を揃えることによって初めて良い顕微鏡像を得ることができます。
エタノールにつけて脱水する理由は、キシレンと水が混ざらないからです。

固定の悪い標本ではキシレンや脱水の際に組織の収縮が起こってしまい悲しいことになりますが、しっかりとした固定をしている場合はキシレンに長くつけても問題ありません。むしろ、脂肪に富んだ組織の場合、できるだけ長くキシレンに漬け込んでおかないと、何ヶ月かたってから脂肪が析出して顕微鏡像が悪くなるようです。

キシレンでの透徹とは 削除/引用
No.1773-1 - 2009/12/17 (木) 03:06:16 - yuki
初めまして。
大学で病理の研究室に入室した病理初心者です。
本日疑問に思ったことがあったので質問させていただきます。
2点あります。

・病理切片を作成する際、脱水アルコールに漬けた後の
キシレンによる透徹とはどういう意味があるのでしょうか?
単に封入剤にキシレンが入っているからキシレンをなじませるといったものでしょうか?見やすくする為と聞いたのですが、そうなのであればどうして見やすくなるのでしょうか?

・透徹のキシレンにつけすぎると切片に何か問題が起こりますでしょうか?

この2点が質問です。よろしくお願いします。

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