染色後の封入手前のキシレンの透徹の話でしたら、多くの場合、封入剤は有機剤で溶かしています。アルコールは水にも有機剤にも溶けますが、どっちかと言うと水に親和性が高いです。
染色液の多くは水溶性なので、封入剤にアルコールが入り込むと退色の原因になります。
また、アルコールを長く使っていると水分を吸収します。無数の水滴が標本に入って台無しになることもよくあります。特に、気温の高い夏場ではスライドをアルコールから出した瞬間にアルコールが気化して水滴がスライドに知らないうちについて顕微鏡を覗いて慌てることもよくあります、ご注意を。
キシレンに入れすぎることの問題ですが、一般的な染色液の多くは数日くらい入れっぱなしでも退色などの問題はたぶんありませんが、すみやかに封入してしまうのがお作法かな。
キシレンによる透徹はちゃんとおこなって下さい。 疑問があればまたご質問ください。 |
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