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逆行性トレーサーについての疑問 トピック削除
No.1711-TOPIC - 2009/12/07 (月) 18:20:58 - bobo
こんにちは。みなさん、いつもお世話になっております。


 現在、坐骨神経から逆行性トレーサーを注入し、脊髄神経細胞を標識したいと考えています。候補としては、コレラトキシンb(CTb)、Fast Blue、フルオロゴールドを考えているのですが、コレラトキシンは諸事情により用いることが難しい状態です。そこで、Fast Blue、フルオロゴールドのどちらかに絞りたく、文献検索した結果、フルオロゴールドがより感度が高い・発光が強いこと、フルオロゴールドを坐骨神経に注入する場合、一旦坐骨を切断するか損傷させている文献が多いこと がわかりました。また、試薬屋さんのホームページから入手したreferenceでも、Intactな坐骨神経には入っていかないことが書かれていました。しかし、検索した文献の中には筋注で染めているものもあり、結局条件次第で染めることができる可能性もあるのではないか、と考えている次第です。
 実験上、できることなら坐骨に障害を与えずに注入したいのですが、どなたかFast Blueあるいはフルオロゴールドを用いたことのある方、障害を与えなくても染めることができるのかどうか、またはそこまでは知らないけど使ったことがあり、ある程度二つの試薬の特徴をつかまれている方、なんでもよいので情報をご教授いただけないでしょうか。よろしくお願いします。
 
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No.1711-7 - 2009/12/08 (火) 12:59:58 - bobo
トレーサーを実際に使用されたことのある方に回答いただけるとは思ってもみませんでした。進むべき道が少し開けた気がします!また、学会などどこかで出会えたら、と思います。

懇切親切な回答、心から感謝しています。本当にありがとうございました!!

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No.1711-6 - 2009/12/08 (火) 12:36:51 - CJ
無髄線維だとしても、終末以外での取り込みは期待できないと思います。
私は両方のトレーサーを使用したことがありますが、現在fluorogoldに落ち着いています。fastblueの利点は、代謝されにくく、毒性がない、つまり長期生存実験ができる、ということにあります。蛍光は退色しやすいので、私は頻用しません。

再びご回答ありがとうございます。 削除/引用
No.1711-5 - 2009/12/08 (火) 11:49:28 - bobo
まとめると、軸索が髄鞘に守られているため、また逆行性トレーサー自体が通過線維に取り込まれないため、坐骨神経からのフルオロゴールドの注入が難しくなる、と理解したのですが、よろしいでしょうか?

毒性については気にかけていなかったのですが、筋注の場合注入量が多くなるのでとくに用量は注意してやってみます。


あともう一つ質問があるのですが、フルオロゴールドよりファーストブルーの方が論文での使用頻度が多いように思うのですが、ファーストブルーのぼんやりした染まり方を見るとフルオロゴールドの方がトレーサーとして優れているのではないかと感じるのですが、毒性以外にも短所がある、もしくはファーストブルーに長所があるのでしょうか?

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No.1711-4 - 2009/12/08 (火) 10:47:40 - CJ
では詳しくお教えしましょう。
逆行性輸送は神経終末で取り込まれた物質が細胞体に輸送される現象をさします。通常トレーサーとして使われるものは通過線維に取り込まれないようなものです(そうでないと結果が意味不明になる)。ですから、無傷の坐骨神経にはこれらのトレーサーは取り込まれないでしょう(シリンジでできた傷で、少しは取り込まれるかもしれない)。
このことからわかるように、無傷の坐骨神経に直接トレーサーを取り込ませる、というのは無理な相談です(軸索は分厚い髄鞘に守られていることを思い出してください)。
なお、fast blueもフルオロゴールドも良いトレーサーですが、
fast blueは免疫染色による増感ができない
フルオロゴールドは注入量が多いと毒性を示す
という欠点があります。

(無題) 削除/引用
No.1711-3 - 2009/12/08 (火) 10:20:00 - bobo
回答ありがとうございます。

肢の筋につっこむということは、つっこんだ先の筋肉を投射している神経のみが染まるということですよね…肢の筋肉を投射している神経は全て染めたい(局所的ではなく)かもです。。。

とにかく、一度使って基礎検討しないことには前に進まないと思いますので、フルオロゴールドでチャレンジしてみたいと思いました。筋注もやってみますっ!!!

(無題) 削除/引用
No.1711-2 - 2009/12/07 (月) 19:10:58 - CJ
足の筋に突っ込めばいいのでは?

逆行性トレーサーについての疑問 削除/引用
No.1711-1 - 2009/12/07 (月) 18:20:58 - bobo
こんにちは。みなさん、いつもお世話になっております。


 現在、坐骨神経から逆行性トレーサーを注入し、脊髄神経細胞を標識したいと考えています。候補としては、コレラトキシンb(CTb)、Fast Blue、フルオロゴールドを考えているのですが、コレラトキシンは諸事情により用いることが難しい状態です。そこで、Fast Blue、フルオロゴールドのどちらかに絞りたく、文献検索した結果、フルオロゴールドがより感度が高い・発光が強いこと、フルオロゴールドを坐骨神経に注入する場合、一旦坐骨を切断するか損傷させている文献が多いこと がわかりました。また、試薬屋さんのホームページから入手したreferenceでも、Intactな坐骨神経には入っていかないことが書かれていました。しかし、検索した文献の中には筋注で染めているものもあり、結局条件次第で染めることができる可能性もあるのではないか、と考えている次第です。
 実験上、できることなら坐骨に障害を与えずに注入したいのですが、どなたかFast Blueあるいはフルオロゴールドを用いたことのある方、障害を与えなくても染めることができるのかどうか、またはそこまでは知らないけど使ったことがあり、ある程度二つの試薬の特徴をつかまれている方、なんでもよいので情報をご教授いただけないでしょうか。よろしくお願いします。

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