>[Re:6] cさんは書きました :
> 素人なので漠然としたことしか言えませんが、病気の診断の補助としてバイオマーカーを研究する場合は、よく行われるのはいわゆるーーーーミクスといわれる網羅的な解析を行い疾患群、正常群で比較して差異のみられたRNAなり蛋白質なり、化学物質なりを候補として絞り、いろいろな条件や疾患特異性の程度などをさらに詳細に検討するなどしているのではないでしょうか。具体的にどのようなものに対するバイオマーカーを見つけようとしているのですか。
>[Re:5] iiさんは書きました :
> では、その抗原が病態のマーカーであるということを
> westernで証明するにはどういう実験系を組めばいいのでしょうか?
> westernの理解としては、例えば狂牛病が発症した牛からプリオンを
> 検出して、狂牛病にかかっているか、いないかを診断するといった
> 情報しか得られないものだと思ってました。
> westernでのバイオマーカーの探索法をもう少し詳しく
> 教えていただけないでしょうか?
いまいちiiさんの知りたいことが把握できないのですが、一般的手法はcさんのコメントが説明していると思います。
バイオマーカーとなり得る根拠としては正常群と疾患群で発現量の差が圧倒的にあることが挙げられますね。発現量と言ってもmRNA、蛋白、糖鎖、脂質など色々対象はあるのですが、候補を探索する場合、網羅的に蛋白量を比較することは困難です。抗体が限られますからね(血中蛋白ならある程度ホルモン、サイトカイン、血清タンパクなど数が限られるのかもしれませんが)。
なので一般的には正常群と疾患群でmRNAレベルに関してマイクロアレイを用いて網羅的に解析し、候補を絞ります。有力候補に関しては正常群、疾患群の数を増やしたり、疾患のステージを追って発現変動を見たりして、より詳細にバイオマーカーになり得るかを検討するでしょう。その過程でwesternやELISA, FACSなど蛋白レベルで本当に発現差があるかどうかも検討するでしょう。
診断は簡便なのが一番ですから、尿・血中の蛋白や検出可能な蛋白以外の因子を同定したいですから、バイオマーカー探索に「蛋白量を比較検討する手法」であるwestern,ELISA,FACSなどが使用可能と言えるのでは。
的を得たコメントなのか不安ですがw |
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