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マウスのSPF化 トピック削除
No.1682-TOPIC - 2009/12/04 (金) 16:00:48 - ぽん
共同研究者からマウスが送られてくることになりました。
動物管理室に問い合わせたところ、指定業者以外から購入するマウス以外は全てクリーンアップ(SPF化)してから搬入するように言われました。
外部委託すると時間がかかってしまうので、自分でクリーンアップしようと考えています。
その為にプロトコールを作製しようと思うのですが、以下のもので十分にSPF化できるでしょうか?
 1、搬入されたマウス(オス)をSPF区域外で飼育。
 2、ワイルドのメスと交配し、そのメスから8セルを回収。
 3、SPF区域に胚を持ち込み、抗生剤を入れた培養液で24時間培養。
 4、用意しておいた仮親に移植。

*胚操作のテキストに、「抗生剤を入れた培養液で24時間以上培養するとマイコプラズマを根絶」と書いてあったので8セル回収にしましたが、その必要が無ければ出来ればブラストで回収してその日のうちに移植したいのですがいかがでしょうか?

*ネットやテキストでは、「2セルで凍結して後日融解して移植。」という方法が幾つか紹介されていたのですが、凍結することによって病原性微生物が死滅若しくは失活するという考えなのでしょうか?

まとまりの無い文章で申し訳ないのですが、どうかよろしくお願いいたします。
 
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15件 ( 1 〜 15 )  前 | 次  1/ 1. /1


おお様 削除/引用
No.1682-15 - 2009/12/11 (金) 15:34:43 - ぽん
返信ありがとうございます。

> 検査項目に望むものについて漏れがなかったら通常これで十分です。

仰るとおりですよね。
本来は動物搬入出来るかが一番の問題なのですが、だんだんと「自分で胚移植してSPF化してやるのだ。」という余計な野心(余計だし大げさですね)が成長してきてしまいました…

ねずみや様 削除/引用
No.1682-14 - 2009/12/11 (金) 15:30:25 - ぽん
返信ありがとうございます。

『「胚移植を行った=SPF化された」では必ずしもありません。』
それは承知しております。

『それなりに実績があって、相応の技術を持った人が、マニュアルに準じた正しい手順で、胚移植を行ったのであればSPF化されたと同等に扱っても構わないでしょう、との「判断」が動物管理室によって行われていることになります。』
ここで仰られているような「マニュアルに準じた正しい手順」が知りたいと思っております。
実績は後から付いてくるものでしょう。
因みに動物室内でKO/KIマウスを作製しているので胚操作技術はあります。
とにかく動物管理室が納得するような、できればどこに出しても恥ずかしくないようなマニュアルをまずは作製したいと考えております。

 1、搬入されたマウス(オス)をSPF区域外で飼育。
 2、ワイルドのメスと交配し、そのメスから8セルを回収。
 3、SPF区域内に胚を持ち込み、抗生剤を入れた培養液で24時間培養。
 4、SPF区域内で、用意しておいた仮親に移植。

この方法で如何でしょうか?
凍結胚を相手方に依頼するよりはマウスを送ってもらったほうが手間が掛からないのでこの方法を取ろうと考えたのですが、胚を凍結するということに意義があるのでしょか?

(無題) 削除/引用
No.1682-13 - 2009/12/10 (木) 08:13:53 - おお
>[Re:11] ぽんさんは書きました :

> 共同研究先のマウスはもちろんSPFレベルなので、今回はそちらの検査報告書を借りて動管に見せ、判断を仰いでみようと思います。

検査項目に望むものについて漏れがなかったら
通常これで十分です。

(無題) 削除/引用
No.1682-12 - 2009/12/08 (火) 21:17:05 - ねずみや
ねずみやです。
誤認があるといけないのですが、確かに胚移植はマウスをSPF化する際に一般的に用いられる方法ではありますが、「胚移植を行った=SPF化された」では必ずしもありません。
そもそもSPFとはSpecific Pathogen Freeの文字通りに指定の病原微生物に感染していないという意味ですので、感染していないかどうかを確認するには微生物モニタリング検査を行わなければSPF化されたかどうかは分からないということになります。
そもそも「何をもってSPFとするのか」が決まっていなければSPFも何もあったものではないのですが、胚移植後のマウスはモニタリング結果が出るまではSPFではなくグレーとして扱われるべきもので、結局は一定期間の隔離飼育が必要です。
しかしながら多くの実験動物施設でそこまでやらないのは、それなりに実績があって、相応の技術を持った人が、マニュアルに準じた正しい手順で、胚移植を行ったのであればSPF化されたと同等に扱っても構わないでしょう、との「判断」が動物管理室によって行われていることになります(実際はそこまで考えていない所も少なくありませんけど)。
残念ながらぽん様の施設では、SPFの基準も胚移植によるクリーンアップの経験も無いとのことですので、たとえ正しい手順で胚移植によるSPF化の操作を行ったとしても、得られたマウスはSPFではなくグレー扱いというのが建前となってしまいます。文面を拝読した限りではぽん様のところの動物管理室がそこまで厳密な判断が出来るような真っ当な施設運営を行っているとは到底思えませんので、胚移植をしたのだからSPF扱いしてくれ、でも十分通るとは思いますが、それを良しとするかどうかは何とも・・。

遺伝子組み換えマウスなどが国内外の動物施設間を行き来することは珍しくなくなりました。この傾向は施設を管理する側から見れば感染事故の大きなリスクとなることから生体での搬入は歓迎しないのが本音だと思います。そこで最近では凍結胚での授受が徐々にですが普及してきているようです。一般に肺移植用の初期胚にはマウスで問題となるような感染症の起因菌は着きませんので、元がどんなに汚れた環境で飼育されていようが凍結胚で送って貰って自ら起こせばそのまま受け入れ可能となります。
ただ、このケースでは胚移植を行ったマウスはSPF化されたのと同等扱いが可能とのルールか検疫飼育が可能な施設が建前上は必要ですので現状のぽん様のところでは必ずしも当てはまらないようですので、余計なことを書いてしまい失礼しました。

ねずみや様 削除/引用
No.1682-11 - 2009/12/08 (火) 16:46:23 - ぽん
返答ありがとうございます。
専門業者様からの解答大変心強いです。

仰るとおり、うちの施設では『「何をもってSPFとするのか」というレベルで決まったルール』はありません。業者間によってSPF項目が違っていることも知りませんでした。(もちろん私もですが。)
共同研究先のマウスはもちろんSPFレベルなので、今回はそちらの検査報告書を借りて動管に見せ、判断を仰いでみようと思います。

確かに『無駄な手間と時間と費用を掛けてクリーンアップまでやらなくても良い』のかもしれません。ただ、テキストを読むと胚の移植技術さえあれば自前でSPF化が出来そうに思えました。
最終的な検疫は第三者に依頼しなくては信頼性がありませんが、せめてその前の作業だけでも出来ないものかと考えております。

ねずみや様のおっしゃっている『凍結胚で送って自前で起こすのも選択肢』というのは、その方法で胚が清浄化されるということでしょうか?

(無題) 削除/引用
No.1682-10 - 2009/12/07 (月) 21:20:03 - ねずみや
某実験動物業者に勤務しています。
動物管理が「SPFになれば良い」というだけであれば、必ずしも無駄な手間と時間と費用を掛けてクリーンアップまでやらなくても良いのではないでしょうか。
共同研究先の動物施設が定期的にモニタリングを行っているのであれば直近の検査報告書を提供して貰える筈です。譲渡元のマウスの状態がどうなっているのかにも寄りますが、昨今では一般的に問題となる様な検査項目が陽性のまま飼育している施設は滅多に無いかと思いますので、大抵はクリーンアップするまでもなくSPFです。
それでは駄目だというのであれば、「クリーンアップ」ではなく「検疫業務」を外注されるのはどうでしょうか。一定期間の検疫飼育後にモニタリング検査を行っても4〜6週間で済みます。勿論、変なものが引っ掛からなければ検査報告書でSPFであることも示せます。
もしくは、昨今では基本的な生殖工学技術は普及してきています。共同研究先で対応可能であればマウス生体ではなく凍結胚で送って自前で起こすのも選択肢です。
それでも何が何でもクリーンアップが必須というのであれば仕方がありませんが、外注すると半年も掛かるというのは聞いた業者の選択を間違えたかと思いますが・・。

失礼ながら指定業者以外からの搬入経験どころかマニュアルさえも未整備な施設が真っ当な動物施設管理が行えているとは思えません。国内の大手ブリーダー3社間でさえも各社のSPF項目は微妙に違っていたりします。「SPFになれば良い」とのことですが、ぽんさんの施設では「何をもってSPFとするのか」というレベルで決まったルールが無いのではと推察します。もしそうであれば、譲渡元の施設の検査報告書や外注検疫の結果で十分に動物管理室を言い包められそうな気がします(当然ながら変なものが引っ掛からなければ)。

TK−1様 削除/引用
No.1682-9 - 2009/12/07 (月) 15:02:00 - ぽん
業者委託ももちろん考えたのですが、半年ほど待たなくてはいけないようなのです。
これから動物が送られてくる度にそんなに待たされるのなら、自分のところで出来るのなら待たなくていいし経費も削減できるしいいなと思って…
幸いなことに動管はやってはいけないとは言わないので、他の人からも依頼を受けたら出来るぐらいの完璧なプロトコールを自分で作っちゃえ! という感じです。
TK−1様のおっしゃっていたとおり、スクリーニングをしない限り完全なシロとは言えないのですが、限りなくシロに近づける為の作業手順を考えて行きたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。

(無題) 削除/引用
No.1682-8 - 2009/12/07 (月) 11:28:47 - TK−1
いっそのこと業者に送ってSPF化してもらったらどうですか。施設側がSPFになればいいとのことですが、微生物学的screen無しでそれを証明することは不可能です。

TK−1様 削除/引用
No.1682-7 - 2009/12/07 (月) 10:43:49 - ぽん
返答ありがとうございます。
詳しいご解答とても参考になります。

隔離飼育施設の話を動管にしましたら、手狭な為場所の確保が出来ないそうです。動管としては胚移植でいいのではないか。との見解でした。
動管としても初めての経験なので仕方ないのでしょうが、正直なところ少々頼りなく感じてしまいます。

申し訳ないのですが、もう少しだけ頼らせてください。

大抵のウイルスは透明帯さえあれば問題ないようなのですが、マイコプラズマは透明帯を通過する可能性があるというテキストを読みました。
マウス飼育施設内でES細胞を飼っているので気になってしまいます。
このあたりのことはなにかご存じありませんでしょうか。

おお様 削除/引用
No.1682-6 - 2009/12/07 (月) 10:20:42 - ぽん
返答ありがとうございます。
うちの動物管理室は指定業者以外から搬入した経験が無いそうで、そういったマニュアルがまだ無いのです。
動管は「SPFになれば良い。」というだけで、検査結果が欲しいなどの具体的な指示は今のところ出していません。
こちらが方法を示して動管が納得すればOKとなるのだと思います。
いずれにしても動管ともう少し相談しながら話を進めようと思います。

ゆりうす様 削除/引用
No.1682-5 - 2009/12/07 (月) 10:11:58 - ぽん
返答ありがとうございます。
帝王切開ですか。子宮移植の実績のあるらぼなのでそればかり考えておりました。
帝王切開も出来るようになった方が役立ちそうですね。まずはトライしてみます。

(無題) 削除/引用
No.1682-4 - 2009/12/06 (日) 11:21:59 - TK−1
embryo transferの場合、必ずしも凍結や抗生物質存在かで培養する必要はありません。matingの翌日にembryoを採取して、そのままtransferするか一晩培養して2 cellにまで行ったものをtransferするのが一般的だと思います。blastocytのtransferでやったこともあります。

embryo transferにしても、C/Sにしても、weaning後に仮親のスクリーンをしてそれがしろと判定されるまではquarantineで扱うのが通常の手順です。

(無題) 削除/引用
No.1682-3 - 2009/12/06 (日) 06:22:54 - おお
動物管理室側としては、SPFであることを示した検査結果
が必要なのではないでしょうか、、、、、
そのため指定した受け入れ先以外は拒否という対策が
取られているのだと思いますけど、、、、

動物管理室側とよく相談してください。

クリーンアップは 削除/引用
No.1682-2 - 2009/12/04 (金) 16:32:07 - ゆりうす
帝切(ヨーチンで子宮消毒→胎児取り出し)後、SPFの乳母に
育てさせる方法で良いのでは?

マウスのSPF化 削除/引用
No.1682-1 - 2009/12/04 (金) 16:00:48 - ぽん
共同研究者からマウスが送られてくることになりました。
動物管理室に問い合わせたところ、指定業者以外から購入するマウス以外は全てクリーンアップ(SPF化)してから搬入するように言われました。
外部委託すると時間がかかってしまうので、自分でクリーンアップしようと考えています。
その為にプロトコールを作製しようと思うのですが、以下のもので十分にSPF化できるでしょうか?
 1、搬入されたマウス(オス)をSPF区域外で飼育。
 2、ワイルドのメスと交配し、そのメスから8セルを回収。
 3、SPF区域に胚を持ち込み、抗生剤を入れた培養液で24時間培養。
 4、用意しておいた仮親に移植。

*胚操作のテキストに、「抗生剤を入れた培養液で24時間以上培養するとマイコプラズマを根絶」と書いてあったので8セル回収にしましたが、その必要が無ければ出来ればブラストで回収してその日のうちに移植したいのですがいかがでしょうか?

*ネットやテキストでは、「2セルで凍結して後日融解して移植。」という方法が幾つか紹介されていたのですが、凍結することによって病原性微生物が死滅若しくは失活するという考えなのでしょうか?

まとまりの無い文章で申し訳ないのですが、どうかよろしくお願いいたします。

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