siRNAによるノックダウンに関して質問があります。
あるタンパク質を標的にしたsiRNAを購入し、HEK293細胞にsiRNAを導入しました。
導入方法は、InvitrogenのLipofectamine2000を用いたリバーストランスフェクション法です。
ウェスタンブロットによる目的タンパク質のノックダウン確認では、おおよそ70〜90%程度ノックダウンされていました。
コントロールとして導入したスクランブルsiRNAのサンプルでは、目的のタンパク質に問題はなく、siRNA導入時のGAPDHの発現も問題ありませんでした。
HEK293に4種類のsiRNAを導入(5nM濃度)して、ルシフェラーゼレポーターアッセイにてある転写因子の活性変化をモニターしました。
細胞は、いくつかの物質で刺激して転写因子を活性化させているのですが、siRNAの種類によって効き方が異なります。
例えば、あるひとつのタンパク質を目的とした4種類のsiRNAをA,B,C,Dとした場合、刺激物XではA,B,Cが転写因子の活性を抑制し、刺激物YではB,C,Dが活性を上昇させ、刺激物ZではA,C,Dが抑制するといった具合にまちまちになります。
ここでは、Dのみが共通して効いていると思われます。
論文などに投稿する場合は1種類だけでは足りないと思うのですが、このような時はみなさんはどう判断してどう対処されているのでしょうか?
細胞内部でどういう反応が起きているかわかりませんが、siRNAのオフターゲットの結果と判断してsiRNAの配列をまた違うもので試す必要しかないでしょうか?
もし、このあたりの問題について何か示唆する例やアドバイスがありましたらご教授いただけますでしょうか?
よろしくお願いいたします。 |
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