tm様
ご返答いただき、ありがとうございます。
>自分もここ最近で数十個クローニングしていますが,ほぼ全部うまくいって>います.特に問題になるようなステップはなさそうですが,こう言うときは>一つずつ確認していくのがいいのではないでしょうか?primerの制限酵素サ>イトの配列が正しいかもう一度確認してみるとか.ベクターがちゃんと両方>の酵素で切れているのかとか.
ご指摘いただいたように一つずつ確認しているつもりではありますが、
上手くいかないということはきっと何かを見落としているのだと思います。
今一度、各工程を見直して見ようと思います。
ちなみに制限酵素サイトの配列は問題ありませんでした。
ベクターも毎回、Sac1, Kpn1単独でリニアライズされているのを
確認していますし、self ligationが起きていない時点で
両酵素で切れているものと考えています。
>自分のやっている系と違う点をあげてみますと,まずprimerのアニーリング>はprimerを希釈しないで(100μM)5μLぐらいずつセンス・アンチセンスを>等量混ぜて95℃3分から適当に室温まで冷ましています(サーマルサイクラ
>ーは使わずに適当にやってます).その後必要ならリン酸化しておきます.
アニーリング時のprimer濃度も100μM〜100nMと何点か振ってみました。
各濃度でトータルボリュームも振ってみたのですが、
初めの質問にあります条件の時のみ、1 colonyだけ得られたというのが
現状です。
ベクターはゲル抽出はせずに切った後はエタ沈だけで済ませています(脱リン酸化するときは酵素と一緒にSAP加えてます).ligationは,モル比1:3ぐらいになるようにして,TaKaRaのMighty Mixで25℃5分だけです.4℃ O/Nでやったことないですね.これでコロニーはイヤと言うほど生えてきますよ.insertは30〜50bpぐらいでやってます.
ligationは室温、5minでもできるものではありますが、
温度と反応時間を振った企業側のデータを見ますと
4℃, O/Nが最も効率が高いことが示されていたので、
このようなプロトコルを採用しました。
ちなみに自分も初めは室温、5minという条件からスタートし、
その後温度、反応時間をいろいろ振ってみましたが、
コロニーを得られなかったというのが現状です。 |
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