IEFに限らずゲル電気泳動だとどうしてもゲルからの回収率が低くなるし、そのため少しでも回収率を上げるために強い界面活性剤とか有機溶媒とか酸など極端なpHとかを使うことになり、これはこれで蛋白質の活性を維持したい実験には合わないです。そういうことを考えると液相のIEFもまだまだけっして捨てたものではないです。私のときはラボに長く放置されてた旧式のガラス製の大きな装置だったのですが、そのときは分画はテフロンの管いれて一番下からペリスタポンプで出した記憶があります。濃度勾配ができてるのでそんなに簡単には混ざらないので結構ちゃん分取できました。
あと長時間に渡りかなり高電圧をかけるので、もしも旧式の大きな装置を使うならば特に、感電事故には十分注意して下さい。蛋白質酵素の基礎実験法(南江堂)(旧版)に詳しい原理、使用法や実際の実験例が出てたのですごく役立ちました。ただ改訂された新版にも載ってるかどうかわかりません。 |
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