>免沈に時間がかかるというのは、サンプルの側の何らかの要因が原因で、抗原抗体反応の本質とは別問題ではないでしょうか。
感覚的な話ですが、溶液中にA antigenとanti-A antibody「のみ」がある条件が抗原抗体複合体の形成に要する時間が最も短いと推測されます(他にぶつかったりする障害がないため)。そう考えれば、IPに時間がかかるというのはサンプル側にそれ以外にものが混じっているから=つまりこれが何らかの要因となり、IPに時間がかかるという考えにたどりつき、その意味では抗原抗体反応の本質とは別問題では?という主張は私の中でacceptableデス。もっと深い意味での話だったかもですが。。orz
結局はぶつかり合いですから、酵素反応と違いlysateを用いるIPではA antigenとanti-A antibodyが適切に出会う機会が減る分、やはり相当の時間を要すると思います。さすがに1分は無理だろうww と思いますが、やってみないことにはわかりません。
1) IPに用いるlysateを500 ul用意し、そのうち10 ulを事前にとってsample bufferと混ぜてSDS-PAGEにもっていけるようにしておく(Pre fraction)
2) 残りに抗体とビーズをいれてIP
3) IPが終わったらビーズを遠心で落として、その上清を10 ulとってsample bufferと混ぜる(Post fraction)
4) ビーズをwashしてIP sampleを用意する
このPre, Post, IPをWestern blotすれば、適切な時間を実験的に導き出せると思いますよ!
ちなみに私の場合はendogenous levelの話ですが、Preでバッチリ見えるバンドがPostでは消えるような条件でIPをしています。発現量や添加する抗体量など様々な要因がからみますが、こういう条件でIPをすれば、「うん、完璧!!」と思える・・かな??w
さらにちなみに私のIP条件は抗体をいれて1時間混ぜてからビーズ添加2時間混ぜますv |
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