培養細胞と違って、組織には結合組織などの細胞があまりいない部分があるので、組織重量当たりの細胞数は一定ではありません。 
イメージがわかないようなら組織学のイラスト集のようなものをざっとみてみるとよいと思います。 
さらにはサンプリングのときに血液がある程度混入してしまったりして、重量が変動することもあり得ます。 
ですので、組織重量は細胞数の指標としてはあまり適切ではないでしょう。 
 
DNA量に関してですが、体細胞であれば基本的に一細胞当たりの重量は等しいとみなしてよいはずです。減数分裂でもしていれば半分になりますが。 
 
というわけで、読んでおられる文献では、DNA重量を細胞数の指標にして、一細胞あたりのタンパク質発現を比較しているのだと思われます。 
 
これ以外に、βアクチン、GAPDHといった比較的変動しないタンパク質をコントロールにおくこともよく行われると思います。 | 
      
      |