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血清飢餓の意味 トピック削除
No.1567-TOPIC - 2009/11/14 (土) 22:18:41 - pocket
すごく基本的なことで申し訳ないのですが、
刺激実験などをする前に、血清飢餓をする理由は何でしょうか?

血清飢餓の目的が、増殖を止める、ことにあるのはわかるのですが、
やはり、増殖という余計な因子があると、与える刺激の効果に影響が出てしまうからでしょうか。

また、血清飢餓の時間が、一般的に16~18時間程度であるのには何か根拠があるのでしょうか?


細胞種によって血清飢餓の時間が異なるのを見受けるのですが、これにも何か意味があるのでしょうか。


お返事お待ちしております。
 
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No.1567-11 - 2009/11/17 (火) 13:40:55 - おお
>[Re:10] mom-aさんは書きました :
> >血清飢餓の時間が、一般的に16~18時間程度であるのには何か根拠があるのでしょうか?
>
> もちろん、実験によって条件は異なるので、それぞれ条件検討して時間を決める必要はありますが、いわゆる「over night」というのが16〜18時間になります。

細胞周期関連の実験でG1/0にそろえたい時は、
実際にポピュレーションを見て、2日とか
置く場合もあるかと思いますね。
一般化しない方がいいと思います。

(無題) 削除/引用
No.1567-10 - 2009/11/16 (月) 12:25:44 - mom-a
>血清飢餓の時間が、一般的に16~18時間程度であるのには何か根拠があるのでしょうか?

もちろん、実験によって条件は異なるので、それぞれ条件検討して時間を決める必要はありますが、いわゆる「over night」というのが16〜18時間になります。実験上支障がない範囲から、実施に都合のいい時間を選ぶとこのへんが多くなる、ということではないでしょうか。夕方培地交換して血清を抜き、翌朝から実験できるので。

学問的ではないと思われるかもしれませんが、同じタイプの実験をずっと続けなければならない場合、結構大きな問題になります。

(無題) 削除/引用
No.1567-9 - 2009/11/16 (月) 10:39:55 - 小児科医師(ゆとり教育)
私は細胞質MAPキナーゼのリン酸化について調べています。血清があるとすでにリン酸化されているMAPキナーゼもあるので、serum free, over nightしてから実験を始めます。pre studyでserum free, over nightで血清によるリン酸化の影響がなくなっていることを確認してから、実験を開始します。

(無題) 削除/引用
No.1567-8 - 2009/11/16 (月) 10:25:56 - ;;
>また培養細胞レベルの実験で個体レベルのことを引き合いに出して話をするのは少し酷かもしれないですが、通常の体細胞だと分化してポストマイトーティックだったり静止期とかにあるものが多い気がするので、血清飢餓はin vivoの状態に多少近づいけた状態といえるようにも思うのですけど

はい、酷というか、見当違いというか、
いくらin vitroの実験を修飾しても、in vivoの結果として誰も見ないように、
細胞を使った実験はあくまで細胞レベル、ましてや、細胞株ならば細胞株レベルの話です。
さらに、分化してポストマイトーティックだったり静止期であるといっても体の中の細胞は極論すれば100%血清中に居るわけです。
血清がない状態で止まっている細胞と体内で止まっている細胞、
外環境が全く違うと思いませんか。

>血清飢餓はin vivoの状態に多少近づいけた状態
細胞を扱って実験する人は、誰もそう思っていないと思います。

>シグナル伝達の研究は癌の研究と関わりが深いとよく聞くのですが、こうした点はシグナル伝達の人たちはどのように対処しているのでしょうか。

ガン細胞を維持する、ガン細胞の何かに関与するシグナル伝達を研究することと
ガン(細胞)を研究するということは、意味が違うことを考えてください。

(無題) 削除/引用
No.1567-7 - 2009/11/15 (日) 22:11:44 - 名無しさん
シグナル伝達とか細胞培養とかあんまりそんな経験は多くないので詳しいことは知らないのですが、素人的な感想では、こうした実験を行うとき、見方を変えると、細胞周期の中の特定の限られたポイントにある細胞のレスポンスを見た結果とも言えるような気がしました。つまり他のステージではどうかというとまた結果がちがうのではないかという疑問がでてきました。
また培養細胞レベルの実験で個体レベルのことを引き合いに出して話をするのは少し酷かもしれないですが、通常の体細胞だと分化してポストマイトーティックだったり静止期とかにあるものが多い気がするので、血清飢餓はin vivoの状態に多少近づいけた状態といえるようにも思うのですけど、がん組織などだとがん細胞は増殖はシンクロナイズされていないでバラバラでむしろ通常のログフェーズの培養細胞みたいな感じがするので、癌細胞の研究などでは血清飢餓処理はどうなのかな?とちょっと思いました。シグナル伝達の研究は癌の研究と関わりが深いとよく聞くのですが、こうした点はシグナル伝達の人たちはどのように対処しているのでしょうか。

(無題) 削除/引用
No.1567-6 - 2009/11/15 (日) 17:28:01 - 千夏
>血清飢餓の時間が、一般的に16~18時間程度であるのには何か根拠があるのでしょうか?

PI3K→Akt pathwayのシグナルを見るときはこれぐらいserum starvationしてから刺激をいれたほうがリン酸化がみえやすいってばっちゃが言ってた。

(無題) 削除/引用
No.1567-5 - 2009/11/15 (日) 14:56:40 - おお
たぶん回答がかかれているとおもいますが、

セルサイクルをあわせる。

増殖シグナルなどで普段アクティブになっているやつを抑制して
それがアクティブになるかどうかみやすくする。あるいはアクティブ
になった結果おこる減少を見やすくする(mapカイネースとか
このてがよく使われるとききましたが)。

血清に含まれる因子をかける実験をするので血清があると邪魔。

まだありそうだけど

(無題) 削除/引用
No.1567-4 - 2009/11/15 (日) 13:23:05 - ;;
cell cycleをそろえることだけに焦点を合わせた長い説明があったので
私は、刺激を入れるということに着目して

細胞に仮にAタンパク質を入れて刺激したいとします。
でも、培地に加えて血清に既にAタンパク質が大量に存在するとします。
すると、後で加えたAタンパク質によって動き出すシグナル経路は
既に活性化しているので、後で加えても見えやしないです。

だから、血清を抜きます。

抜く時間について。
確かにシグナル経路の活性化の維持は数秒から数分ですが、
実際に実験するときにもうちょっと長くした方がよく見えるということがあります。
単純に、Aタンパク質の刺激だけでなく、そこは細胞の状態にもかかわるのでしょう。
そういう意味では細胞周期の同期ということでもあります。

ただ、私が指摘するのは、細胞周期の同期とは、静止期に細胞を持っていくことの意味は
活発なシグナル系の活性化がない状態に持っていくという意味があるということです。
(同調させたいがための同調ではなく、シグナル系があまり動いていない時期へすべてをもっていくという意味での同調)
なぜなら、いろいろなシグナルはクロストークしているからです。

さて、長く血清を抜いてしまうと、細胞自体の活きに関わります。
細胞によっては血清に依存度が高いので、早く死んでしまうこともあるでしょうし、
あまり影響がない細胞もいるでしょう。

シグナルを完全に沈黙させたい(長時間、細胞を静止したような状態にしたい)

細胞によっては死んでしまう

この2つのことを考慮して、各実験者が各細胞で検討した結果があるので
いろいろな時間があるのだと思います。

(無題) 削除/引用
No.1567-3 - 2009/11/15 (日) 00:38:23 - c
目的はいろいろあると思いますが、十数時間かけるのは一つにはおそらくディッシュの中の細胞の細胞周期を同調(たぶんG1?)させたいときだと思います。普通の培養(非同調)では細胞周期のなかでいまどこのいるかは細胞ごとにバラバラなので、停止する地点にみんなが集まってくるのを待っているのです。細胞によって細胞周期の時間違うから処理時間が違うのはそのためと思います。0%にしないと同調しにくいもの、1%以下くらいでもいけるもの細胞によりいろいろみたいです。でも全細胞の大部分を同調させるのは結構難しいです。

(無題) 削除/引用
No.1567-2 - 2009/11/14 (土) 22:34:50 - ami
そういう理由もあるし、いろんな成長因子とか入ってるのを除きたいというのもあるし、Cell cycleをそろえたい、というのとかもある。いろいろある。

血清飢餓の意味 削除/引用
No.1567-1 - 2009/11/14 (土) 22:18:41 - pocket
すごく基本的なことで申し訳ないのですが、
刺激実験などをする前に、血清飢餓をする理由は何でしょうか?

血清飢餓の目的が、増殖を止める、ことにあるのはわかるのですが、
やはり、増殖という余計な因子があると、与える刺激の効果に影響が出てしまうからでしょうか。

また、血清飢餓の時間が、一般的に16~18時間程度であるのには何か根拠があるのでしょうか?


細胞種によって血清飢餓の時間が異なるのを見受けるのですが、これにも何か意味があるのでしょうか。


お返事お待ちしております。

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