細胞生物学等はまだ勉強中で半分素人なのですが、最近、多少お役に立てるかもしれない経験をしたので書きます。
このまえDMSOに試薬溶かして細胞に入れて生化学的な実験をしたのですが、コントロールのDMSOだけのやつでもちょっと面白い変化があり、一方、全く何も加えていないものはその変化ががなくて、これはDMSOが怪しいかなと思い少し勉強したとき下記のような論文を読みました。分化の誘導とかは学校で習ったので知っていたのですが、エピジェネティクな遺伝子発現制御などとの関連でまだいろいろ調べる余地があるかもしれないと思って、素人なりにですがひなときにすこしづつ実験しています。
そうしたことから、見つけておられるウェスタンでのDMSOの濃度依存的な発現の変化は、意味がある重要なオブザベーションの可能性もあると思い、どうもおかしいと悩むよりむしろポジティブにとらえて大事にされたほうがよいと思いました。私が勉強した文献を挙げておきます。今後のご研究のお役に立てれば幸いです。
Discovery and developement of SAHA as an aticancer agent.
Marks PA, Oncogene 2007, 26, 1351-1356
Dimethyl sulfoxide to vorinostat: developement of histone deacetylase inhibitor as an aticancer drug.
Marks PA et al. Nature Biotech. 2007 84-90 |
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