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核画分調製の際の、核タンパク質の漏れ トピック削除
No.1555-TOPIC - 2009/11/13 (金) 02:24:47 - マイ
ある興味のある核タンパクについて解析するために核画分を調整しようとしています。

人づてで聞いたのですが、核画分を調整する際に、一部の核タンパクは漏れることがあるのだそうです。人づての情報なので、具体的な情報は持っていません。

目的のタンパクは30数kDaでそんなに大きいタンパクではないので、ちょっと気になります。トータルタンパクと核タンパクを用いてウエスタンブロットで目的のタンパクが濃縮できていればそれで良いかとも考えていますが、どなたか核タンパクの漏れを経験した方、もしくはこの件について何かご存知の方(例えば参考論文など)、教えていただけないでしょうか。

よろしくお願いします。
 
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(無題) 削除/引用
No.1555-5 - 2009/11/15 (日) 04:06:55 - おお
こたえにくいなぁ、、、ってずっと思っていたのですが、、、

プレパレーションのときどれくらい核が傷むかという側面と
もともと核膜穴を拡散できるサイズのタンパクはまあまあ
ありますから、そこから出ていくようなケースもあるでしょうし、、

あとはシャトリングしていて、サイトゾルからの流入が減って
バランス的に出ていく方だけになるとか。

核が痛むという件についてはなるべくデタージェントを使わないか
最低限におさえるとか、機械的な細胞の破砕をなるべく
マイルドにするとかということで極力おさえて、
サイトゾルのものコンタミが実験的に許される範囲
以下で妥協点を探るしかないかもと思ったりします。

拡散による流出はプレパレーションを迅速にする
くらいでしょうか、、、、

(無題) 削除/引用
No.1555-4 - 2009/11/14 (土) 21:58:24 - Boston
私は、1.5 mL エッペン用ホモジナイザーを使っていました。ミトコンドリアとりが目的だったのですが、シトクロームcの流失もないので、オルガネラにはかなりやさしかったのだと思います。核はミトコンに比べて大きいのでダメージを受けやすいかも知れませんが、特にヒストン等の流失はなかったです。

(無題) 削除/引用
No.1555-3 - 2009/11/14 (土) 21:40:55 - 界面活性剤
NP-40を含むバッファーで、ヒストン系でない蛋白はかなり漏れると思います。細胞質にあるのではないか?というくらいに。

よって、界面活性剤を含まないDignamの方法やその変法をつかうことが考えられますが、どれだけ、漏れないかは不明です。

Nucleic Acids Res. 1991 May 11; 19(9): 2499.
A rapid micropreparation technique for extraction of DNA-binding proteins from limiting numbers of mammalian cells.

(無題) 削除/引用
No.1555-2 - 2009/11/14 (土) 14:36:11 - c
いろんなやり方があるので、どのような方法を使われているかにもよると思うので一概には言えないのですが、よく行われる非イオン性界面活性剤(0.5% Triton X-100, NP-40など)を使う方法の場合、たしか10%くらいロスするというのをずっと前に見ました。かなり以前のことでもういま手元にないのでどの論文かお伝えできませんが、かなり古い論文でした。この方法は純度の高い核が得られますが、これらの界面活性剤は外膜は溶かすので、核の外膜についているような蛋白質の研究には向きませんし、時間や濃度によっては内膜にも影響が及ぶかもしれません。(界面活性剤にさらしている時間に左右されるようです。できれば10分以内に抑えた方がくらいがいいらしいです)。あと細胞の種類や由来組織によっても収量や核の壊れやすさにはけっこう違いがあるようです。MgCl2は核膜を安定化するといわれていますので入れたほうがいいと思います。(同じ理由でEDTAは避けた方がいい。)いずれにしてもどんな核蛋白質にもOKのBestな方法はないと思うので、調べたい蛋白質のリークが許容できる範囲ならばそれで仕事を進めてもよいのではないでしょうか。またリークが大きいようならば、スモールスケールでいくつかの異なる核の分画方法で比較してよりよい方法を選ぶとよいと思います。核蛋白質は他の蛋白質とおおきな複合体を作ってそのコンポーネントとして存在していたり、他の蛋白質やRNA、核マトリクス、クロマチン構造などと相互作用していたりするものが多いので、分子量が小さいからリークしやすいとは限らないので、いちおう調べたい蛋白質がちゃんと回収できているならばだいじょうぶではないかと思います。

核画分調製の際の、核タンパク質の漏れ 削除/引用
No.1555-1 - 2009/11/13 (金) 02:24:47 - マイ
ある興味のある核タンパクについて解析するために核画分を調整しようとしています。

人づてで聞いたのですが、核画分を調整する際に、一部の核タンパクは漏れることがあるのだそうです。人づての情報なので、具体的な情報は持っていません。

目的のタンパクは30数kDaでそんなに大きいタンパクではないので、ちょっと気になります。トータルタンパクと核タンパクを用いてウエスタンブロットで目的のタンパクが濃縮できていればそれで良いかとも考えていますが、どなたか核タンパクの漏れを経験した方、もしくはこの件について何かご存知の方(例えば参考論文など)、教えていただけないでしょうか。

よろしくお願いします。

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