>をかけるとPCRプロダクトによるバンドが得られずスメアのようになってしまいます。また、ウェルの部分が強く光っているのも不可解です。
これはどんなregimeのPCRであろうとよくある失敗で、DNAの重合が起こっているのでしょう。鋳型DNAに対して、プライマーがアニールしてそこから伸長が起こるのがPCRですが、鋳型となるPCR産物がある程度以上増えると、プライマーとアニールするよりも鋳型同士でアニールしやすくなります。一方のDNA鎖の3'末端が、他方のDNA鎖のどこか不正な位置にアニールすれば、そこから伸長がおこって、キメラになったより長い産物ができます。こういうことを繰り返すと、どんどん重合が起こっていきスメアになったり、ものすごく巨大なサイズのDNAを生じたりします。 |
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